「天地無用!」の新作アニメ 「愛・天地無用!」は平日毎日5分枠

(C)梶島正樹/愛・天地無用!
(C)梶島正樹/愛・天地無用!

1992年にOVA(オリジナルビデオアニメ)でスタート、その後、日本のみならず米国などで大人気を博した「天地無用!」シリーズが2014年10月から新たな展開をスタートする。8月1日に新テレビアニメシリーズ『愛・天地無用!』の製作と10月放送開始が発表された。往年の人気作品のリバイバルにファンから大きな注目を集めるに違いない。
一方、ファン目線から離れたビジネスの取り組みとしても注目を集めそうだ。今回のシリーズは、TOKYO MXにて毎週月曜日~金曜日のウィークデーの毎日、21時55分から22時まで5分枠で放送されるからだ。
近年、アニメ業界では5分枠、10分枠、15分枠といったミニシリーズの製作、放送が増えている。かつてはミニシリーズはキッズ向けのアニメが主流だったが、最近は、ギャグアニメ、日常系などより年齢が高いファンに向けたものが多い。比較的低予算で制作でき、マンガなどを原作するものは原作の認知度が高まるといった効果が期待される。

しかし、「天地無用!」シリーズはOVAからスタートしたよりコアなファンに向けた作品だ。コアファン向けの作品がミニシリーズに本格的に進出する代表的な例になる。
ただ、こうしたミニシリーズのビジネスモデルはやや見えないところがある。これまでのコアファン向けの作品であれば、映像ソフト販売で多くの資金を回収し、キャラクターグッズ、音楽、さらに劇場映画への進出というリクープモデルが見える。ところが短編が並ぶミニシリーズをコアファン向けの売るのはなかなかチャレンジングだ。キャラクター商品の展開も考えられるが、ミニシリーズ発でどこまで広がるかも分かりにくい。「天地無用!」シリーズが始まった当初はOVAが新しいメディアの試みだった。時代は変わっても、新しい挑戦を続ける。そんなところは変わりがないようだ。今後どのようなビジネスが展開されるのか、『愛・天地無用!』が注目されそうだ。

一方作品は、放送決定とあわせて、主人公・柾木天地、それに川流もも、鬼ノ城紅のキャラクターも発表されたがその世界はこれまでのシリーズと異なるようだ。ヤスダスズヒトのキャラクターデザインによる主人公・天地はこれまでよりもかなり大人びたデザインで、教育実習生として順愛学園に赴任するとしている。20代前半とみられる。ただし、生来の巻き込まれ体質から様々なトラブルに巻き込まれるというのはこれまでと同様だ。
川流ももは、順愛学園の生徒会長。正義感が強く、前向きで素直。鬼ノ城紅は、順愛学園科学部の用心棒。無口で豪気で強気な性格とのことだ。
原作は梶島正樹さん、監督は『劇場版 天地無用! in LOVE』の経験もある ねぎしひろし さんだけに今回も期待していいだろう。

「天地無用!」シリーズは、OVAブームの火付け役とされている作品だ。OVAの人気からテレビシリーズ、映画、小説、ゲームなど多様なメディアに展開を広げていった。また『魔法少女プリティサミー』といった派生作品も生み出している。

『愛・天地無用!』
2014年10月よりTOKYO MXにて
毎週月~金曜日 21:55~22:00

原作: 梶島正樹
監督: ねぎしひろし
キャラクターデザイン: ヤスダスズヒト