「夢と狂気の王国」がアヌシーでプレミア上映、スタジオジブリを描くドキュメンタリー

『夢と狂気の王国』(c)2013 dwango
『夢と狂気の王国』(c)2013 dwango

6月9日よりフランスで、世界最大規模のアニメーション映画祭アヌシー国際アニメーションフェスティバル(Festival International du Film d’Animation d’Annecy)が開催される。アヌシーは上映作品の多さだけでなく、短編から長編映画、テレビシリーズからMVやCMまでジャンルの幅の広さも特徴だ。またアニメーションの国際見本市、カンファレンス、企画マーケットとその目的の多様さも、世界で最も知られたアニメーション映画祭を成り立たせる理由である。
映画祭の期間中に、日本から砂田麻美監督のドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』が公式上映されることになった。本作は数々の傑作アニメを生み出してきたスタジオジブリの日常を、スタジオに入り込み描いた作品だ。
上映はスペシャルプログラムとして、6月9日18時からと14日10時30分から(いずれも現地時間)の2回を予定している。『夢と狂気の王国』が日本以外で上映されるのはこれが初、今回が海外プレミアとなる。

『夢と狂気の王国』は、宮崎駿監督の『風立ちぬ』と高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を制作期間中のスタジオジブリを砂田麻美監督が撮影、ドキュメンタリー映画とした。
砂田監督は初作品「エンディングノート」で一躍注目を浴び、数々の新人監督賞を受賞した注目の監督である。今回はジブリに広がる光と影に満ちた日常を捉える。、
一方、スタジオジブリは、宮崎駿監督と高畑監督、そして徳間書店のアニメ雑誌「アニメージュ」の編集長だった鈴木敏夫さんが1980年代中頃に設立した。『となりのトトロ』や『火垂るの墓』、『魔女の宅急便』、そして2013年の『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』まで数々の名作がここで作られた。

アヌシーでは、これまでに長編アニメーション部門にて宮崎駿監督の『紅の豚』と高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』が長編アニメーションのグランプリを受賞している。スタジオジブリにとっても馴染み深い場所である。
また本年は高畑勲監督が映画祭より栄誉賞を受賞し、『かぐや姫の物語』がオープニング上映作品に選ばれている。こうした場で、その創作現場を紹介するドキュメンタリーは関心を呼ぶに違いない。

『夢と狂気の王国』
http://yumetokyoki.com/
アヌシー国際アニメーションフェスティバル
http://www.annecy.org/