コンテンツビジネスの海外展開 電通、ADKが相次ぎ体制強化へ

国内大手の広告代理店が、日本コンテンツの海外展開に積極的に取り組みはじめている。アサツーディ・ケイ、電通が相次いで海外向けビジネスの体制強化に乗り出している。

アサツー ディ・ケイは新たにADKクールジャパン事業推進室を設立、2014年1月から稼働しているグローバルコンテンツビジネス推進室と連携し、クールジャパンコンテンツの海外展開の推進し、日本企業の海外需要創出を目指すことを4月に明らかにした。
こうした体制は、同社が株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)への出資を行ったのがきっかけになっている。クールジャパン機構は日本のクリエイティブをより大きなビジネスチャンスに結びつける戦略会社として、国や企業・団体を結びつける。
アサツー ディ・ケイはその前身となる旭通信の時代よりアニメビジネスを手がけ、強みとしてきた。海外ビジネスも『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』など、国外で人気の高いものが少なくない。そこでアニメビジネスを中心に、エンタテインメント領域で海外展開を狙う。とくに日本アニメの動画配信やグッズ販売を手がけるDAISUKIとの連携を強める。

一方、電通は4月1日付で、社内に電通メディア・クリエーティブ・コンテンツを発足した。同社のグローバル・ネットワーク電通メディアを活用し、アジアを中心にグローバル市場でコンテンツ・ビジネを推進する専門組織となる。
こちらは電通の強みであるエンタテインメントとスポーツ関連コンテンツなどのプロデュース業務をグローバルに展開していくことを目指すという。日本コンテンツの海外輸出、海外コンテンツの他国への輸出、さらに新しいコンテンツの開発やコンテンツのマネジメント、ビジネス人材の育成など事業は広い分野にわたる。

コンテンツビジネスは、長年、国内では製造メーカーやIT、流通、食品、アパレルなどに比べて、規模が小さい市場と見られてきた。しかし、国が推進するクールジャパン戦略では、日本のコンテンツやクリエイティブを従来の大型産業と結ぶつけることで、特に海外で日本企業のビジネスが活性化出来るとしている。こうした潮流を広告代理店もいつ早くとらえたかたちだ。