IGポートに「ヤマト2199」や「進撃の巨人」効果 版権事業急伸で通期大幅増益見込む

アニメ製作のIGポートの今期業績が依然順調に推移している。4月11日に発表された平成26年5月期の業績予想修正では、利益予想を大幅に引き上げている。
通期連結売上高は66億4800万円となり、前期の65億9800万円を上回る。また営業利益は5億7300万円、経常利益は5億7700万円、当期純利益は3億3600万円を見込む。業績の好調もあり、IGポートは一株あたりの年間配当金を当初予想の2円から5円に引き上げる。
しかし、こうした数字も、第3四半期までの実績から見るとやや控えめな予想だ。第3四半期までで売上高で進捗率は80%、利益面ではほぼ100%を達している。

第3四半期までの連結売上高は53億2400万円(前年同期比28.5%増)。営業利益は5億7900万円、経常利益は5億7600万円、四半期純利益は3億9300万円と前年の赤字から黒字転換した。
セグメント別ではアニメ制作が大きく伸びた映像制作事業、そして版権事業が好調だ。一方、出版事業は前年に続き赤字と苦戦している。

映像事業は、劇場アニメで『ジョバンニの島』、テレビアニメで『進撃の巨人』、『黒子のバスケ 第2期』、『げんしけん二代目』、『バディファイト』などがあった。売上高は31億4500万円(31.0%増)、セグメント利益は2億3400万円(前年は損失)だった。
版権事業も伸びが大きかった。売上高は11億6600万円(31.7%増)、セグメント利益は4億3000万円(378.1%増)となった。大型作品への出資の減価償却が終わったのに加えて、二次利用による収益配分が伸びた。主な作品として、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『進撃の巨人』、『翠星のガルガンティア』、『攻殻機動隊 ARAISE』、『PSYCHO-PASS サイコパス』などを挙げている。とりわけ『宇宙戦艦ヤマト2199』と『進撃の巨人』の映像ソフト販売、配信が好調と言及している。

出版事業は売上高8億500万円、売上げは前年同期比で14.5%増加した。しかし、セグメント損失は1200万円と黒字化に至っていない。
商品化やアプリなどのそのほか事業は売上高2億800万円、セグメント利益は1100万円。増収増益である。

IGポートの通期決算は5月末であるが、6月以降の来期も安定的に推移する可能性がある。版権事業の中心となった『宇宙戦艦ヤマト2199』、『進撃の巨人』、『PSYCHO-PASS サイコパス』はいずれも劇場映画の公開が控えている。『PSYCHO-PASS サイコパス』と『翠星のガルガンティア』は新作があり、『攻殻機動隊 ARAISE』もシリーズが継続中だ。来期は成長した作品のビジネスを継続的に広げていく時期になりそうだ。

IGポート
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