KADOKAWA、ドワンゴ、ハーツユナイテッドの3社 ゲーム情報サービスで新会社設立

大手エンタテイメント企業のKADOKAWAと動画配信サービスの大手ドワンゴ、そしてゲーム関連事業のハーツユナイテッドグループの3社は、共同出資による新会社・株式会社リインフォースを2014年3月3日付で設立した。リインフォースは、3社が共同で取り組むゲームに関する情報サービスの企画、開発、運営のための準備会社となる。
ゲームメディアのトップブランドが日本有数の動画配信サイトと連携することで、ゲームユーザーの利便性の向上やゲーム市場の活性化に取り組むとしている。今後、ゲームに関する情報サービス事業、コミュニケーションツールの開発、さらにメディアが合同したゲームアワードなどのイベント、マーケティング事業などを進める。

KADOKAWAはアスキーメディアワークスユニットでは「電撃」ブランドで、エンターブレインユニットでは「ファミ通」ブランドで雑誌やウェブのゲーム情報メディア事業を手がける。いずれも大手メディアとしてお馴染みだ。
また、ハーツユナイテッドグループは、子会社Aetasを通じてゲーム情報のウェブメディア大手「4Gamer.net」を運営する。Aetasは2012年11月にハーツユナイテッドグループのグループ会社となっている。紙雑誌とウェブの有力メディア、動画配信事業会社が手を組むかたちだ。

現在、KADOKAWAは川上量生氏に次ぎ、ドワンゴの第2位の株主となっている。一方、ドワンゴの代表取締役会長川上量生氏はKADOKAWAの取締役に名前を連ねる。雑誌、ウェブでのゲーム情報サービス大手であるKADOKAWAとゲーム関連投稿動画などが自社サービスniconicoで盛り上がるドワンゴが、こうしたつながりから手を組んだとも言えそうだ。
一方、今回のサプライズとなるのは、ハーツユナイテッドグループの参加だろう。4Gamer.netと電撃、ファミ通は、ウェブ上で競合関係にあるからだ。より大きな枠組みを作ることを目指し、KADOKAWAとドワンゴが4Gamer.netの取り込みを狙ったとも考えられる。

しかし、インフラなどの共通化などを別にすれば、個性の強いメディアが統合するメリットは必ずしも見えない。3社が、既存のメディアを何らかのかたちで統合するのか、あるいはそれぞれのコンテンツを活用した動画サービスや情報ツールといった新たな事業開発にフォーカスするかは現時点では不明だ。
ただし、リインフォースは、本格的な事業化に向けた準備のための新会社としている。3社の新しい事業の取り組みは、リインフォース以外の場所で行われる可能性もある。

新会社の資本金は1500万円、ドワンゴ、KADOKAWA、ハーツユナイテッドグループが出資するが、その出資比率は明らかにされていない。
一方で、本社はドワンゴが本社を構える東京・銀座の歌舞伎座タワーとなる。また、役員はAetas株式会社から4Gamer.net 副編集長の平信一氏、KADOKAWA常務取締役の浜村弘一氏、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏の3人が就く。代表取締役社長には平氏が就任した。

株式会社リインフォース
所在地: 東京都中央区銀座四丁目12番15号
設立日: 2014年3月3日
資本金等: 1500万円
株主: ドワンゴ、KADOKAWA、ハーツユナイテッドグループ