サンライズの目指すガンダムのコラボレーション戦略とは?

330003月22日、東京ビッグサイトで開催されたAnimeJapan 2014にて、ビジネスセミナー「『アニメ×異業種』の可能性~『機動戦士ガンダム』のコラボレーション事例~」が行われた。
登壇者はサンライズからハイエンドワークス事業部長の佐々木新さんと企画営業部課長の志田香織さんである。ガンダムを生み出す当事者が、ガンダムとのコラボレーション戦略を実際の事例を引き合いにだしながら解説した。司会はアニメ評論家の氷川竜介さんが務めた。

ここで大きく取り上げられたのは東京都との事例だ。2009年にスタートしたGREEN TOKYOガンダムプロジェクトは、潮風公園に立つ実物大のガンダム立像が話題になった。52日間で約415万人を動員するほど人気で大きな成功を収めた。
実はこれには様々な苦労があったという。ガンダム立像は人の住まないマンションのようなもので、建築法について都と話さなければいけなかった。また、照明の色や点灯時間まで制限があった。ライブイベント「LIGHT MUSIC NIGHTS」についても、羽田空港が近いのもあって使用出来る照明機材が限られていたそうだ。様々な調整を乗り越えて、初めてプロジェクトが実現した。

一方、東京都との取り組みのメリットは、全体のオフィシャル感が向上することにあった。通常ではイベント実施が困難な場所でイベントを実行がしやすくなり、公共の場所を使用することで世代を超えた人たちへの認知を上げることが出来る。結果として国内だけでなく海外からも多くの観光客が集まることになった。
逆に関わる部署が多いため調整事項が多く交渉期間が長くかかることを苦労した点に挙げた。さらに今回は管轄する行政が品川区、港区、江東区などが跨っている点も大変だった理由だ。

最後に佐々木さんはコラボレーションで重要なことは、お金を稼ぐのかイメージ戦略なのかをハッキリさせておくこと指摘した。
また、志田さんは、どのファンに向けるのか常に念頭に置いて裏切らないようにと話した。明確的な目的とファン目線のふたつがポイントになっているようだ。
[真狩祐志]