「スペース☆ダンディ」先行上映に熱狂 第1回オタコンベガス大会リポート PART2

29827BY ロミ

■ ユニークなイベントが目白押し

本家オタコンでは、アニメと漫画以外にも豊富な日本文化への理解を深めてもらうため、これまでに茶道やメイド喫茶などの伝統文化やサブカルチャーなどをピックアップしてきた。今回、オタコンベガスではその一環として、アメリカ人力士による相撲のデモンストレーションがあった。
筆者はスケジュールの都合上、観戦することはできなかったが、話を聞くと相撲を見るのは初めてという人はかなり多く、皆その迫力に圧倒されたようだ。
(実は、アメリカ人力士の控え室とサイン会の会場がダブルブッキングとなり、控え室の外で日本人ゲストのサイン会を行うというハプニングもあったが、フタッフも来場者も皆、臨機応変にサポートしてくれた。)

そして何と言っても、オタコンベガスの最大の目玉とも言えるのが『スペース☆ダンディ』のプレミア先行上映会だろう。アメリカでは1月4日午後11:30からカートゥーンネットワークのAdult Swim枠で放送開始となったが、その数時間前に大会のメインイベントホールで第1話が上映された。
上映開始前、渡辺信一郎総監督の後ろ姿から始まるビデオメッセージが流れた瞬間に会場は大いに湧いた。

アメリカ国内で『スペース☆ダンディ』の制作発表があったのは、総監督の渡辺信一郎さんが大会ゲストとして参加していた、昨年の夏の本家オタコンinボルチモアでのことである。夏に続いての、冬のオタコンべガスでの上映会はタイミング的にもまさにうってつけで、大会と来場者にとって作品との繋がりを感じさせるスペシャルなイベントとなった。
さらに今回の日米両国においてほぼ平行してのTV放送開始は前代未聞であり、アメリカ国内の業界やファンの間でも話題性が非常に高かった。このように満を持して上映開始となったが、冒頭から「ブレストラン」の言葉だけで会場は瞬く間に爆笑の渦に…

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上映後にはFUNimationによるQ&A(質疑応答)が催され、ライター、音響監督、声優さんがそれぞれファンからの質問に答えていた。筆者的に興味深かった内容を少しだけご紹介すると:

・ ダンディの声優イアン・シンクレアさんは、「この作品に参加できて、本当に嬉しい。非常に名誉なことだと感じている。」
・ 夏オタコンの制作発表を受け、FUNimationは北米ライツ獲得に向け動き出した。(ファンがよく疑うような、裏で動いていた、情報を隠していた、というようなことは一切ない。)
・ 今回の日米ほぼ同時放送は、時間のない中での英語吹替版制作は本当に大変な作業だが、非常にやりがいがある。
・ 実際に英語版制作の素材が入手できたのは11月に入ってから。
・ 本来は6ヶ月という余裕のある中で英語吹替版を準備するところ、ほぼ同時放送なので2ヶ月~2週間ほどしかない。
・ ライターのジェイミー・マーチさんの仕事は、翻訳された台本を基に、台詞をより自然な英語やジョークに翻案・脚色していくというもの。一番難しいのは、英訳された台詞を口パクにあわせること。
・ こうしたアダプテーション作業は台本翻訳が届いてから2~33日で仕上げなければならず、緊張感のある中での作業。

ダンディの声優イアン・シンクレアさんは、Q&Aの間ダンディになりきって自慢の“セクシーボイス”を披露していたが、筆者は声質が非常にオリジナルのダンディの声優さんである諏訪部順一氏に近い、と感じた。

ともあれ、大人の街ラスベガスならではとも言える内容で大いに盛り上がった『スペース☆ダンディ』の先行上映会とトーク。『カウボーイビバップ』で不動の名声を得た渡辺信一郎総監督の最新作に対してのアメリカ国内の期待度は並々ならぬもので、英語吹替版制作チームと会場に詰めかけたファンが醸し出すエキサイティングな雰囲気がそれを如実に表していた。

 

 

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