鷹の爪団のDLEが東証マザーズ上場へ 新たなビジネスモデルで公開企業に

『秘密結社鷹の爪団』などで知られるキャラクター開発、アニメ製作のディー・エル・イー(DLE)が、東証マザーズ市場に上場する。2月20日付で東京証券取引所より上場申請が承認された。平成26年3月26日に上場する。今後は3月6日に仮条件を決定、3月14日に公募価格を決定する。
上場にあたっては、80万株を公募・売り出しする。DLEは上場後も、高付加価値を創り出すエンタテインメントとコミュニケーション企業を目指すとしている。

DLEは『秘密結社鷹の爪団』や『菅井君と家族石』、『パンパカパンツ』といったキャラクター開発とアニメ製作でよく知られている。特に劇場映画でも人気を博している「秘密結社鷹の爪団」シリーズは、広く知られる同社を代表する主要コンテンツだ。
同社の躍進のきっかけも、2006年に同作シリーズのテレビ放送したことだ。Flashを多用した低コストの制作や、意表をついたプロモーション、企業タイアップが話題を呼んだ。以降、長編への進出やキャラクターの数は拡大しているが、低コスト、大量生産という同社の方針は貫かれている。

2014年2月20日現在で、発行済株式439万1000株、資本金は2億4950万円である。現在の株主は全体の2/3以上を椎木隆太氏とその親族が保有する。オーナー会社の色合いが濃くなっている。
また、ドリームインキュベーターが全体の11.52%を保有するが、ベンチャーキャピタルの出資は少ない。一方で、米国の大手玩具企業ハズブロが4.55%の株が保有するほか、電通や東映アニメーション、読売広告も株主に名を連ねる。
取締役CCO & エンターテインメント事業本部長である小野亮氏も上位株主にいる。FROGMANとしても知られる小野氏はDLEの看板コンテンツ『秘密結社鷹の爪団』の生みの親、多くのキャラクターのアイディアをDLEに提供してきた。

同社のスタートは、2001年に代表取締役の椎木隆太氏が立ち上げた有限会社パサニアである。2003年10月にドリーム・リンク。エンタテインメント(Dream Link Entertainment)を意味する現在の社名に変更、2006年以降現在のビジネスモデルが定まった。近年は、台湾や米国に現地法人を設立するなど、こうしたビジネスモデルの海外展開も進めている。
上場申請にあたって提出された有価証券報告者によれば、DLEの直近の決算(平成25年6月期)の売上高は9億4285万円(前年比24%増)、経常利益7265万円、当期純利益6627万円となる。ただし、今期(平成26年6月期)は、第2四半期までで、売上高9億7154万円と前年通期を超えた。経常利益も1億8615万円、純利益は2億4928万円と急成長している。

アニメ製作会社の株式上場は2000年代前半に、東映アニメーション、IGポート(当時プロダクション・アイジー)、ゴンゾ、創通などと相次いだ。しかし、2000年代後半には途絶えている。アニメ製作会社と上場企業はなじまないとの指摘は現在多い。
そうしたなかでDLEは、久々の上場となる。しかし、DLE自身は自社を必ずしもアニメの会社とは位置づけてない。新規上場概要によれば、同社の事業内容は「キャラクターの新規開発及びマーケティング・サービス等の提供」だ。同社はむしろキャラクターを中心とした会社で、アニメはその認知度を高め、普及させるツールのひとつとみている。
こうした点で従来のアニメ製作会社とは大きく異なる。いわばサンリオのようなキャラクター企業とアニメ製作会社が統合しているイメージである。こうした新しい形態のエンタテインメント企業が上場を果たすという点で、日本のコンテンツ業界、アニメ業界の変化を感じさせる。

ディー・エル・イー
http://www.dle.jp/jp/