2010年8月期 マッドハウス売上35億円目指す

 10月20日に開催されたインデックス・ホールディングスの2009年8月期の決算発表によれば、同社の子会社でアニメ製作を行うマッドハウスの2010年8月期売上予想は35億円となる。また、営業利益は1億円を予想している。
 有利子負債圧縮と事業の再構築を進めるインデックス・ホールディングスは、2009年8月までにこれまで25社あった子会社を6社に集約した。マッドハウスは、そのうち1社となっている。

 インデックス・ホールディングスは、現在、事業をモバイル関連事業、コンテンツ関連事業の2分野に絞っている。コンテンツ関連事業では、マッドハウスのほかCG制作のダイナモピクチャーズ、ゲーム事業のアトラスの3社で構成している。
 このうちアトラスの2010年の予想売上高は138億円、営業利益12億円、ダイナモピクチャーズはそれぞれ8億円と1億円としている。インデックス・ホールディングスは、コンテンツ事業全体で売上高181億円、営業利益14億円を目指すことになる。

 また、インデックスは2009年度の期間中、アトラスのアミューズメント関連事業の固定資産処分費用とマッドハウスのコンテンツ版権の減損などで33億9600万円の減損損失を計上した。同様にアトラスの業務用ゲーム関連事業撤退損失、マッドハウスなどのコンテンツ版権の減損、ネットインデックスのたな卸資産の評価損で44億900万円の特別損失を計上している。
 インデックス・ホールディングスは2009年8月期までに、コンテンツ関連の制作投資にかかわる特損を全て落とし、2010年以降は着実な利益を生み出すことを狙っているようだ。

 2010年8月期のマッドハウスの活動については、劇場アニメ『サマーウォーズ』が興収17億円になったことが言及をされている。予想を大きく上回る大ヒットが、同社に大きな利益をもたらしそうだ。
 また、注目のコンテンツでは、劇場アニメ『マイマイ新子と千年の魔法』、『よなよなペンギン』、そして米国のコミック出版社マーベルの作品のアニメ化『アイアンマン』、『ウルヴァリン』など、さらに日中共同製作の劇場アニメ『チベット犬物語』を挙げた。テレビアニメでは、『スティッチ!~いたずらエイリアンの大冒険~』に特に触れている。

 『よなよなペンギン』が日仏合作、『チベット犬物語』は日中合作、さらにマーベルの協力を得る『アイアンマン』、『ウルヴァリン』、ディズニーから受託する『スティッチ!』と海外企業と取り組む作品が目立っている。マッドハウスの海外事業重視が、こうした場所からも読み取れる。
 マッドハウスの売上高はグループ全体の1/10以下に過ぎないが、海外への展開を狙うインデックス・ホールディングスにとっての同社の重要性はそれ以上のようだ。
 決算説明会では、2010年度の経営方針で特にアニメ事業について触れている。アニメ事業では採算性を重視し、そのうえで海外進出の足掛かりにするとしている。海外でのマッドハウスの高い知名度と大手メディア企業とのビジネス上のつながりを、グループ全体の事業につなげる意向のようだ。

インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/
マッドハウス http://www.madhouse.co.jp/


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