円谷プロ 中国のウルトラマン著作権裁判で勝訴判決

 円谷プロダクションが、中国においてタイの実業家らと争った「ウルトラマン」シリーズの著作権を巡る裁判で勝訴判決を得たことを明らかにした。
 この裁判はタイの実業家ソムポート・センドゥアンチャイ氏らが、円谷プロダクションを相手取り2005年9月に中国広東省広州市中級人民裁判所に訴えていたものである。10月23日に判決が下された。

 ソムポート・センドゥアンチャイ氏らは、円谷プロダクションの代表取締役であった故円谷皐氏が同氏に「ウルトラマンシリーズ」のライセンスを付与する契約を結んでいたと主張していた。そのうえで円谷プロダクションの中国における「ウルトラマン」シリーズの事業が同氏の著作権を侵害しているとしていた。
 ソムポート氏は、円谷プロダクションによる中国でのウルトラマンキャラクター商品の生産、販売に関する権利行使の停止、同氏への謝罪、損害賠償請求を行なっていた。しかし、今回の判決で、ソムポート氏の請求はいずれも却下された。「ウルトラマン」シリーズにおける円谷プロダクションの著作権を、裁判所が認めたかたちだ。

 もともと円谷プロダクションとソムポート氏らによる裁判は、日本やタイなどでも争われていた。円谷皐氏からランセンスの付与を受けたとし、独自に海外各国で「ウルトラマン」シリーズのビジネス展開を進めるソムポート氏とライセンス付与契約の存在を認めない円谷プロダクションが対立していた。
 しかし、2008年5月にソムポート氏の本国であるタイ王国最高裁判所が、ムポート氏の主張する契約書が偽造によるものだとし、契約を無効と判断した。今回の判決も、こうした国際的な流れに沿ったものである。

 円谷プロダクションはこうした判決に基づき、「ウルトラマン」シリーズの著作権者として、現在、海外ビジネスの拡大を進めている。中国市場もそのひとつである。
 「ウルトラマン」シリーズは中国、タイだけでなく、広いアジア地域で人気があるキャラクターである。相次ぐ円谷プロダクションの勝訴判決は、同社の今後の海外ビジネスに弾みをつけるだろう。

円谷プロダクション http://www.m-78.jp/
ティー・ワイ・オー http://www.tyo.co.jp/


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