カッツェンバーグとスピルバーグ 映画アカデミー博物館設立の各1000万ドルを寄付

2017年にハリウッドに完成予定の映画アカデミー博物館(The Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の建設、設立の必要資金調達に大きな弾みがついた。映画芸術科学アカデミーは、11月19日、ハリウッドの大物映画プロデューサーであるジェフリー・カッツェンバーグ氏と、映画監督・プロデューサーであるスティーブン・スピルバーグ氏が、博物館設立資金としてそれぞれ1000万ドル(約10億円)を寄付したことを発表した。これは2013年4月のデヴィッド・ゲフィン財団からの2500万ドル(約25億円)の寄付に続くものだ。
映画アカデミー博物館設立は、映画芸術科学アカデミーとロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)が進める大型プロジェクトである。プロジェクトに必要な資金は3億ドル(約300億円)、その大半を寄付で賄うとして、2012年より資金キャンペーンを展開していた。資金調達の委員長であるボブ・アイガー氏は、今回の寄付で大きく前進し、すでに目標の半分を超えたとしている。

映画アカデミー博物館は、LACMAに離接する歴史的な建物ウィルシャー・メイ・カンパニービルを再活用する予定だ。設計は世界的な建築家レンゾ・ピアノ氏とゾルタン・パーリ氏が起用されている。
延べ床面積は2万8000m2で、完成すれば米国の映画の歴史を一望する展示施設と劇場、スクリーニングルーム、教育施設、企画展示室からなる超大型博物館施設が誕生する。運営はLACMAが担当する予定だ。

この寄付に対する感謝として、映画芸術科学アカデミーは、博物館のロビー階にそれぞれの名前を冠したギャラリーを設ける。マリリン&ジェフリー・カッツェンバーグ ギャラリー(The Marilyn and Jeffrey Katzenberg Gallery)とスピルバーグ・ファミリーギャラリー(The Spielberg Family Gallery)である。ふたつのギャラリーは巨大なオープンスペースとなり、映画の過去、現在、未来を知る展示が行われる。
相次ぐ多額の寄付からは、米国の美術館・博物館の運営が寄付の文化で成り立っていることを感じさせる。また、ハリウッドの大物の参加は、映画アカデミー博物館の認知度アップとさらなる寄付の呼び水となりそうだ。

映画アカデミー博物館(The Academy of Motion Picture Arts and Sciences)
http://www.oscars.org/academymuseum/