2014年5月スタート「機動戦士ガンダムUC」最終章は、ビジネスも大幅拡大 

(c)創通・サンライズ
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福井晴敏の小説をベースに、2010年春から続いていたアニメ『機動戦士ガンダムUC』のプロジェクトが、およそ4年の月日を経て2014年春にフィナーレを迎える。シリーズ最終章となる『機動戦士ガンダムUC 7 episode 7「虹の彼方に」』が、2014年5月17日から全国劇場上映されると発表された。
同日、劇場でのBlu-ray先行販売、先行有料配信なども同時スタートする。全7部にわたって製作されてきた『機動戦士ガンダムUC』の完結だ。2010年から大ヒットを続けてきたシリーズだけに、ファンからの注目も大きいだろう。

『機動戦士ガンダムUC』は、作品の人気の高さ、クオリティだけでなく、アニメビジネスにおいてもエポックメイキングな作品である。現在は、数多くなったテレビ放映に先行したシリーズ作品の劇場イベント上映の先駆的な存在だからだ。
人気作品をまず劇場で限定上映、しかも一方で劇場公開としないことで、同日に劇場内で映像ソフトを販売、さらに有料配信の開始と、どれも画期的なものだった。
驚きと同時に懐疑的な反応もなかったわけでない。しかし結果は、劇場イベントは大盛況、さらに映像ソフトの売り上げも好調と、「劇場」「映像ソフト」「配信」のビジネスが喰いあわないことを証明した。さらに劇場で作品を観た後には、映像ソフトを含めたファンの購買意欲が高くなることも明らかにした。
『機動戦士ガンダムUC』の成功は、その後の作品につながった。『宇宙戦艦ヤマト2199』や『攻殻機動隊ARISE』、そしてかたちを変えながら『言の葉の庭』や『PERSONA3 THE MOVIE 』など数多くの作品で行われているビジネススキームとなった。

そして、『episode 7「虹の彼方に」』では、そのビジネス展開もこれまでよりスケールアップする。これまで約50分だった本編は90分と、通常の劇場映画に匹敵するボリュームとなる。もともと全6部作とされていたものが7部作に変更されてるだけに、最後のフィナーレとして相当力を入れていることが分かる。
上映館はepisode 6の全国16館から全国35館に拡大する。上映期間もこれまでの2週間限定から一挙に4週間限定となる。第1章の「ユニコーンの日」の際は8館限定でスタートしたことを考えれば、その拡大ぶりが分かるだろう。
本編が90分に拡大したことから、劇場のチケット料金は1.5倍となる。上映期間と劇場数もほぼ倍のため、イベント上映のチケット売上はこれまでより大幅に増加することが見込まれる。さらに過去4年間で高まった認知度や最終章の話題性もあり、配信や映像ソフト、そして関連事業もこれまで以上に規模を目指すことになるだろう。2014年の『機動戦士ガンダムUC』は、今まで以上に注目されることになりそうだ。

そして、さらに気になるのはその後だ。「機動戦士ガンダムUC」シリーズは、過去数年間、サンライズやバンダイビジュアルなど、バンダイナムコグループの映像事業を支えてきた。2014年下期以降は、その大きな柱がなくなり業績への影響も大きい。次の柱が欲しいところだ。
次の柱がアニメ製作が発表されて以来、動きの少ない『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』なになるのかも気になるところだ。バンダイナムコグループのポスト「機動戦士ガンダムUC」シリーズからも目が離せない。

『機動戦士ガンダムUC 7 episode 7「虹の彼方に」』
2014年 5月17日(土)
イベント上映、Blu-ray先行販売、先行有料配信、同時スタート
http://www.gundam-unicorn.net/