「寄生獣」実写映画化、TVアニメ化発表 映画化権を東宝が獲得 

岩明均さんが1990年から95年まで「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載した伝説的なSFマンガ『寄生獣』が、国内で実写映画化されることになった。映画は全国東宝系にて2014年12月にPART1を公開、引き続き2015年にPART2を公開する。当初から2部を予定する。
さらに映画と並行してテレビアニメのプロジェクトも決定した。実写映画とテレビアニメのふたつの映像化プロジェクトが同時進行する。近年、映画・放送業界では、実写映画とテレビアニメ化を同時進行するケースが増えてるが、『寄生獣』もこれと同様の企画になる。

『寄生獣』は発表当初より、高い評価を受けた作品だ。それがこれまで映像化されなかったのは、海外のプロダクションが本作の原作権を獲得し、ハリウッドで企画が進んでいたためだ。これも『寄生獣』の作品の持つ力を評価したものだった。一時は、ニューライン・シネマとアングリー・フィルムズでの劇場実写化製作が伝えられた。
しかし、ハリウッドで多くあるように、企画の段階でプロジェクトが休止し、2013年に契約自体が失効した。そこでかねてより『寄生獣』に目をつけてた日本の会社数十社が、あらためて激しい映画化権争奪を繰り広げた。この結果、人気マンガの大作実写映画化に実績のある東宝が映画化権を得た。

期待作だけに、スタッフ、キャストも豪華だ。映画監督、VFXには山崎貴を起用する。『ALWAYS三丁目の夕日』や『friends もののけ島のナキ』、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』など数多くのヒット作でお馴染みの大物で映像化を実現する。脚本は『探偵はBARにいる』シリーズ、ドラマ『リーガル・ハイ』の古沢良太が担当する。
そして主人公の泉新一役を、若手の実力派として俄然注目を浴びる染谷将太が演じる。『ヒミズ』で第68回ヴェネツィア国際映画祭 マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞したばかりの才能だ。
そして、泉新一が通う高校に教師としてやってくるパラサイトの田宮良子役には深津絵里、新一の同級生で幼馴染のヒロイン・村野里美役には橋本愛が挑む。

『寄生獣』は、人間に寄生する生物と共生することになった新一とそのパラサイトのミギーを中心に話が繰り広げられる。意表を突いたストーリーと世界観は発表当初より、大きな注目を集めてきた。単行本の累計発行部数は1100万部、連載終了から20年となるがいまだ傑作として燦然と輝く。

製作によれば本作は、“「地球の意思・自浄作用」が発生させたパラサイト(寄生獣)という概念を通底させ、地球と人間の関係性について問いかける作品を目指す”という。新一とミギーの友情、他の寄生獣たちとの戦いや別れ、壮大なアクションを予定する。
撮影は2014年1月からスタートする。

映画『寄生獣』
2014年12月PART1、2015年PART2全国東宝系にて公開
http://kiseiju.com/