東映アニメ第2Q増収増益 中国向け配信や「ハーロック」「ワンピース」で海外部門も増収

10月28日に発表された東映アニメーションの平成26年3月期第2四半期決算が、あらためて同社の好調ぶりを示している。第2四半期までの連結売上高は159億2000万円となった。好調だった前年同期を10.0%上回った。
また営業利益も18億2200万円(7.5%増)、経常利益が20億5900万円(7.8%増)、四半期純利益12億8600万円(5.8%増)と利益も堅調だ。業績予想に対する進捗率は、利益面で6割を超えている。

とりわけ好調だったのが、映像制作・販売事業である。劇場アニメ部門、テレビアニメ部門、パッケージソフト部門、海外部門いずれも増収となった。売上高は29.0%増の71億6000万円、セグメント利益は3億9500万円である。
劇場アニメ部門、テレビアニメ部門は、制作の増加が牽引しているかたちだ。劇場アニメ部門は、3月の『映画プリキュアオールスターズNewStage2』、『ドラゴンボールZ 神と神』、7月の『劇場版トリコ』、9月の『キャプテンハーロック』が続いた。このうち期中には『キャプテンハーロック』と『劇場版トリコ』の製作収入、それに『ドラゴンボールZ 神と神』の配給収入が大きかった。
テレビアニメ部門では、『ワンピース』、『ドキドキ!プリキュア』、『トリコ』、『聖闘士星矢Ω』のロングラン作品に、『探検ドリランド』が加わり、放映権販売が好調だった。パッケージソフト部門は、映画が大ヒットした『ワンピースフィルム Z』が好調、旧作「ドラゴンボール」シリーズも好調だった。

版権事業は、前年並みとなった。『ワンピース』のソーシャルゲームが軟調だったが、劇場作品の公開があった「ドラゴンボール」シリーズの商品化が好調であった。
売上高は51億5400万円(1.2%減)、セグメント利益は20億5300万円(9.5%減)である。売上高では映像制作・販売事業を下回るが、利益率が高くなっている。ライセンス事業が、同社の経営の大きな柱であることが判る。

また、今期の特徴は、これまでやや弱含んでいた海外事業の伸びである。映像制作・販売事業では、中国と劇場映画で大きな成果があった。中国向けに映像配信権の大口契約があったほか、映画『キャプテンハーロック』の海外配給契約が牽引し、大幅な増収となった。
版権部門でも、『ワンピース』の商品化が台湾や中国などのアジア圏で好調に推移、増収につながった。同社の得意とする作品ブランド展開が、海外に広がったかたちだ。

商品販売事業は、「ドラゴンボール」シリーズや『トリコ』を中心に関連商品が伸び前年同期比増収で売上高は28億5900万円(3.5%増)だが、セグメント利益は4800万円(56.5%減)と減少した。
その他部門では、前年同期あったワンピース展のような大型イベントなく反動減等になった。売上高は8億8200万円(13.0%減)、セグメント利益は 1億1200万円(43.8%減)である。

東映アニメーション
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