VIZ Media、VIZ Mediaヨーロッパ 欧米で電子書籍配信を一挙拡大 KindleやcomiXologyに

comiXologyでの日本マンガ
comiXologyでの日本マンガ

小学館、集英社、小学館集英社プロダクションが出資する北米とヨーロッパの現地法人が、マンガ作品のデジタル配信拡大に動いている。3社が出資する北米最大のマンガ出版社VIZ Mediaは、10月1日より北米のアマゾンKindle向けに翻訳マンガの提供を開始した。また、パリに拠点を持つVIZ Mediaヨーロッパ グループは、デジタルコミックス配信専門の大手comiXologyを通じて作品の販売を開始する。
北米とヨーロッパと地域は異なるが、有力パートナーと手を組むことで、ユーザーへのリーチを広げる。英語圏、フランス語圏で同時に攻勢をかけるかたちだ。

VIZ Mediaは、これまでに独自のウェブサイトやアプリを通じて、電子マンガの販売を行ってきた。一方で、北米の電子書籍市場ではアマゾンKindleの存在感が年々大きくなっている。新たにアマゾンKindleを通じて販売することで、ユーザーの拡大を狙う。
VIZ Mediaの強みは、北米でも固定ファンのある日本マンガのタイトルの多さである。スタート当初より160タイトル1500冊を一気に投入する。さらに今後も積極にタイトルを追加し、新作については日米同時出版を視野に入れる。日本マンガのブラントとしてもよく知られるだけに、今後の展開に期待したいところだ。

一方、VIZ Mediaヨーロッパグループが手を組むcomiXologyは、北米のデジタルコミックスの大手である。近年、急成長しており、北米ではデジタルコミックス配信サービスのシェア1位となっている。2013年1月に、フランス進出を果たした。フランス語でもサービスを提供する。
フランスでは、日本のマンガの人気やシェアは北米以上に高い。そうした人気に、サービス拡大を目指すcomiXologyが目をつけたかたちだ。また、VIZ Mediaヨーロッパグループも、comiXologyの持つデジタルネットワークを通すことで、デジタルユーザーの拡大を狙うことになる。
作品はVIZ Mediaヨーロッパのほか、同社の子会社Kazeが提供する。このなかには小学館、集英社のほか白泉社、KADOKAWA、幻冬舎、秋田書店、スクウェア・エニックス、一迅社のタイトも含まれる。サービス地域は、フランスのほか、ベルギー、ルクセンブルグ、スイスなどのフランス語圏を含む。