トムス・エンタテインメントと朝鮮日報 出資金約19億円のアニメ投資ファンド設立

国内アニメ製作の大手トムス・エンタテインメント(TMS)が、韓国企業と手を組んだ新たなグローバル展開を目指す。TMSは韓国の大手新聞社である朝鮮日報グループと伴にアニメーション専門の投資ファンドを設立する。
朝鮮日報のグループ会社CLインベストやPstecなどが、出資総額210億ウォン(約18.5億円)でCLアニメドリーム投資組合を設立する。TMSはこのうち全体の19%にあたる40億ウォン(約3億5000万円)を出資する。また、民間企業に加えて韓国政府系の母体ファンドの出資も決まっている。ファンはすでに8月13日に、韓国の中小企業から組合結成の承認を得ている。

CLアニメドリーム投資組合は、今後、日本、韓国、中国などのアジア地域をターゲットにしたアニメーションやキャラクター関連プロジェクトに投資することになる。投資を通じて、アニメーション制作の協業を進める。さらに新しいアニメーションの創造やプロジェクトの発掘を目指す。
CLインベストによれば、韓国にはこれまでもコンテンツのための投資ファンドがあったが、アニメーション専門のファンドはCLアニメドリーム投資組合が初だという。これにさらに日本企業が加わる。韓国の新しいアニメーション産業への取り組みとなる。
一方、TMSは、CLアニメドリーム投資組合を通じて、韓国企業と協業を深めることになる。アジアだけでなく、北米、ヨーロッパ市場の開拓も視野に入れる。

日本と韓国のアニメーション産業のつながりは深い。古くは作画を中心とする制作の発注や受注だったが、年を追うごとに高度化している。近年は、国際レベルの共同製作も少なくない。
また、複数企業出資によるアニメーション向けの投資ファンドの設立は、国内ではこれまでにも例はある。しかし、国境を越えたアニメーション専門投資ファンドに、日韓企業が共に出資するのは珍しい例といえるだろう。日本と韓国のアニメーション産業の新たな動きとなるのか、関心を集めそうだ。

トムス・エンタテインメント(TMS)
http://www.tms-e.co.jp/