電通、シンガポールの大型イベント アニメフェスティバルアジアに出資を発表

国内広告代理店最大手の電通が、海外での日本ポップカルチャーのライブイベント運営に本格的に乗り出す。電通は2013年8月28日、シンガポールで開催される日本ポップカルチャーの大型イベント アニメフェスティバルアジア シンガポール2013(AFAシンガポール2013)に直接出資を行ったことを明らかにした。
2008年に電通シンガポールを中心にスタートしたAFAシンガポールは、東南アジアを代表する日本アニメ、マンガ、Jポップなどのイベントだ。開催5年目の2012年は8万3000人を集めるほどの規模に成長した。こうした成功を受けて、2012年にはマレーシアとインドネシアでも同名のイベントを開催、3ヵ国の動員数は延べ16万人に達する。

こうしたなかで日系企業から本イベントへのニーズが高まっていた。電通は、直接AFAシンガポールをに参画することで、日本コンテンツの発信源として活用する。これまで自社で培ってきたノウハウや海外ネットワークを通じて、クールジャパンの推進や日系企業の現地のプレゼンス向上を目指すとしている。
AFAシンガポールには、今年6月にソニーミュージックの子会社Zeppライブエンタテインメントが出資を発表したばかりだ。電通の動きはこれに続くものとなる。イベントには、シンガポールの現地企業SOZOと電通、Zeppライブエンタテインメントが出資することになる。
Zeppライブエンタテインメントによるライブイベントの充実や、さらなる日本企業の参加も期待出来そうだ。わずか5年でAFAは大きな転換点を迎えたといえるだろう。

イベントを中心としたビジネス開発も進む。AFAはアニメ、マンガ、音楽、ファッションに加えて、食や旅なども巻きこんだ総合イベントを目指す。
まず、電通出資する日本コンテンツ専門チャンネルの「Hellow!Japan」をオフィシャルメディアとする。イベントと放送を組み合わせたソリューションを提案する。また、ステージ映像やイベント関連映像の放映権、配信権などの2次利用権の窓口業務を行う。
エンタテインメントコンテンツの分野では、映像ソフト、音楽ソフトの売り上げが世界的規模で続く。一方で、イベントやコンサートを含むライブの市場は成長している。しかし、海外の日本をテーマにした関連イベントは動員が拡大する一方で、ビジネス収益モデルが十分確立していない。電通やZeppライブエンタテインメントのシンガポールにおける挑戦の成果が関心を集めそうだ。

Anime Festival Asia
http://www.animefestival.asia/