インデックス通期最終赤字143億 版権事業特損19億

 モバイル・エンタメ関連の総合企業インデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、平成21年8月期決算を10月20日に発表した。同社が不採算事業の売却を進めたことから、連結売上高は742億5600万円と前年比で39.9%減少した。
 営業利益は26億6400万円と黒字を保ったものの経常損失51億1200万円、当期純損失は143億8300万円となった。当期純損失の拡大は、期間中に151億9700万円の特別損失を計上したためである。
 インデックスHDは、特別損失は有価証券や債権の評価損、貸倒引当金繰入の発生、不採算事業からの撤退、コンテンツ資産の減損処理のためとしている。積極的な事業スリム化が当面の赤字決算となった。

 また、特別損失のうちおよそ58億円は、10月19日に新たに発表された。このうちコンテンツ版権の減損処理が19億1300万円、株式売却損が20億8900万円、関係会社に対する金銭債権の引当金が17億9100万円である。
 株式売却損は日活やインターチャネルなどの関係会社の売却により11億1300万円が発生したほか、投資有価証券の売却からも9億7600万円となっている。引当金の計上は、関係会社など3 社に対する金銭債権のうち、今後回収が長期化すると見込んだものである。

 コンテンツ版権の減損処理では、子会社の保有するコンテンツ権利のうち、収益力が低下したことで事業計画に基づく回収が困難であると判断したものを計上する。帳簿価額を回収可能な金額まで減額したことで発生した。
 インデックスHDは既に子会社のうち日活を売却しているため、グループのコンテンツ版権のほとんどはアニメ製作のマッドハウスとゲーム会社のアトラスに集中している。今決算でインデックスHDは、マッドハウスが保有するコンテンツ(アニメ)の映像ビデオパッケージの販売低下と印税収入の減収に言及している。マッドハウスでの減損処理がこの中に含まれているとみられる。

 個別事業ごとでは、モバイル&ソリューション事業は堅調だった。不採算事業からの徹底が、利益の増加につながった。期間中の売上高288億3000万円は前年同期比で48.1%減少したが、営業利益は77.2%増の31億6300万円となった。
 コマース&出版事業も売上高は37.3%減少し117億9000万円となったが、営業利益は1億4600万円と前年同期比で42.2%増となった。

 一方、マッドハウス、アトラス、ダイナモピクチャーズ、海外サッカーチームから構成されるエンタテイメント事業は、日活とインターチャネルの売却により売上高は339億6000万円と31.9%減少した。営業利益は6億6000万円(前年同期比68.2%減)である。
 マッドハウスは『リロアンドスティッチ』、『はじめの一歩』、『ライドバック』などテレビアニメの制作受注が順調だった。しかし、映像パッケージ販売が低下し、印税収入も減少した。
 一方、アトラスは『女神異聞録デビルサバイバー』、『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』、『ペルソナ』が予想を上回る好調な販売となった。ただし、オンラインゲームは新規タイトルの課金開始が遅れたことから計画を下回った。

 インデックスは今期の見通しついて、連結売上高400億円、営業利益28億円、経常利益13億円、当期純利益5億円とする。引き続き売上高は減少するが、事業のスリム化による収益のあがるビジネスを目指すことになる。

インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/


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