テレビ東京 4月1日付でアニメ局ビジネス促進部を設立 海外事業推進

テレビ放送大手のテレビ東京は、2013年4月1日付で組織変更をする。そのひとつとしてアニメ事業を担当するアニメ局内に、新たにビジネス促進部を設ける。アニメ局には現在、アニメ事業部とアニメ制作部があるが、4月以降はビジネス促進部も加えた3部体制となる。
テレビ東京によればビジネス促進部の役割は、今後本格化する共同制作事業を国内、海外一元的に進め、そのノウハウを蓄積するものだという。独立部署とすることで、業務の効率化を狙う。主に共同製作事業を担うことになりそうだ。

テレビ東京は在京大手放送局の中でも、アニメに強みがあることで知られている。ライセンスビジネスのほか、『NARUTO』や『ポケットモンスター』、『遊戯王』など海外に強い作品も多く、海外ビジネスにも積極的である。
これまでにも海外向けのアニメ動画配信サイトであるクランチロールに出資するほか、中国との共同事業も推進している。この4月には中国の常州テレビグループと協業する『トレインヒーロー』の国内放送と関連ビジネスをスタート、さらに上海メディアグループとの共同アニメ事業『ナノ・インベーダー』も推進している。
ビジネス促進部は、こうした協力をさらに拡大することを視野に入れたと言えそうだ。テレビ東京の海外アニメビジネス展開は今後も目が離せないものとなる。

テレビ局によるアニメビジネスの開発は、テレビ東京だけにとどまらない。やはり在京の大手テレビ局であるフジテレビも、アニメ事業開発を重視している。
同局は2013年1月に総合メディア開発メディア推進局に、アニメにフォーカスしたアニメ開発部を設立している。これまで様々な部門にまたがっていたアニメ事業を効率的に育成し、組織を横断した企画立案やビジネススキームの構築を行う。テレビアニメやアニメ映画の総合戦略を担当する。2009年に設立したテレビ東京のアニメ局にコンセプトは近い。

一方で、フジテレビのアニメ開発部のビジネスには、グッズ、イベント、ウェブ、海外展開のほか、宣伝や映像パッケージ制作なども含むとしている。ここはテレビ東京より広い範囲を視野に入れているようだ。
またフジテレビも、今後アニメーションに関連した国際共同事業を手掛ける可能性がある。同局は2012年に、米国で躍進するアニメーション制作会社であるイルミネーション・エンタテインメンと戦略的提携を結んでいる。イルミネーション・エンタテインメンは、『怪盗グルーの月泥棒』などのヒット作を手がけた。フジテレビは提携にあたり、共同制作の協議もしたいとしていた。