東映アニメ第3Q決算堅調 「ONE PIECE FILM Z」大ヒットで2度目の業績予想上方修正

国内アニメ製作大手の東映アニメーションは、1月31日に平成25年3月期第3四半期(24年4月1日~12月31日)の決算発表をした。連結売上高は247億800万円(前年同期比5.4%減)、営業利益は33億7000万円(同18.4%減)、経常利益は37億1600万円(同16.6%減)、四半期純利益は23億5100万円(同11.5%減)である。
前年同期比で減収減益とはなっているが、前年が過去最高決算だったこともあり、業績予想を上回る好決算となっている。これを受けて東映アニメーションは、同日、今期2回目の業績予想の上方修正も発表している。

業績予想は連結売上高をこれまでの280億円から320億円に14.3%上方修正、これは過去最高であった前年の330億円に迫る。さらに営業利益は32億円から43億円、経常利益は35億円から46億円、当期純利益は22億円から28億円に引き上げられた。いずれもこれまでの予想より30%程度増加し、その好調ぶりを印象づける。
引き続き『ワンピース』や『スマイルプリキュア!』の関連商品が好調だったほか、2012年4月よりサービスを開始した『聖闘士星矢 ギャラクシーカードバトル』等のソーシャルゲームも好調であった。これに加えて、2012年12月に公開した映画『ONE PIECE FILM Z』の大ヒットが業績を支えた。本作は東映アニメーション製作の映画としては、過去最高の興行成績を記録している。

第3四半期までは引き続き版権事業が利益を牽引している。売上高は87億2300万円(0.8%減)、セグメント利益は35億1600万円(同7.5%減)である。『ワンピース』がソーシャルゲーム「ワンピース グランドコレクション」などで好調だった。また『スマイルプリキュア!』も前作を上回っている。
海外ではアジア地域で『ワンピース』が、ヨーロッパでは「ドラゴンボール」シリーズが堅調、大幅な増収としている。為替の円安傾向もあり、残り第4四半期も海外事業は安定して推移するとみられる。
商品販売事業も、『スマイルプリキュア!』、『ワンピース』が堅調だった。しかし、売上高は53億9100万円(28.8%減)、セグメント利益は1億8300万円(同65.2%減)と減収減益である。

映像製作・販売事業は、売上高95億5200万円(27.0%増)、セグメント利益は3億9200万円(同30.9%減)である。売上高増加は劇場アニメ制作が多かったことを反映している。3月に『映画プリキュアオールスターズNewStage』、5月に『虹色ほたる』、9月に『アシュラ』、10月に『映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!』、12月にONE PIECE FILM Z』と公開が相次いだ。
テレビアニメでも、『ワンピース』や『スマイルプリキュア!』、『トリコ』、『聖闘士星矢Ω』などのほか、7月から『探検ドリランド』も加わり、制作本数が増えた。こちらも増収となっている。しかし、パッケージソフト部門は、大型タイトルの不足から大幅な減収となった。

第4四半期以降は、3月に大作映画『ドラゴンボールZ 神と神』の公開があり、こちらが期待される。また、来期は『美少女戦士セーラームーン』、『キャプテンハーロック』などの大型タイトルのリバイバルが多い。東映アニメーションの得意とする人気タイトルの再活性化の手腕が再び問われることになる。

東映アニメーション
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