セガ ゲーム開発会社THQ Canadaを買収 欧米でのゲーム開発強化

国内ゲーム大手のセガは、米国の大手ゲーム会社THQのカナダ法人THQ Canadaを1月24日付で買収した。親会社であるTHQからTHQ Canadaの全株式、THQ Canadaの保有する一部知的財産を取得した。
セガはこれにより、欧米でのPCゲームの開発力を強化することが可能になるとしている。特にPCオンライン向けゲーム市場での開発に大きな力を発揮すると見ている。SEGA OF AMERICAやオンラインゲーム開発のThree Rings Design(シアトル)、コンシュマーゲーム開発のSPORTS INTERACTIVE(英国・ロンドン)などに並ぶ開発拠点を目指す。

THQ Canadaは、もともと1997年に設立されたRelic Entertainmentが前身となっている。2004 年にTHQ Canada に買収された後も、Relic Entertainment スタジオのブランドで開発を行っている。戦略性の高いPCゲームを得意とし、「Warhammer 40k Dawn of War」シリーズや「Company of Heroes」シリーズといった有力なタイトルを開発してきた。
親会社であるTHQは世界有数のゲーム会社だが、近年は経営の苦境が続いていた。2012年12月に連邦破産法11条を申請、経営破綻をしている。現在は、事業継続を前提とした経営再建を目指しているが、よりスリムな経営を目指し、Relic Entertainment(THQ Canada)も資産売却の対象となったとみられる。

技術的に日本を引き離しつつあるとされることも多い欧米のゲーム会社だが、近年は、開発費の大型化などもあり経営状態は厳しくなっている。THQ以外にも、経営のスリム化、もしくは他社傘下入りを検討する会社は少なくないだろう。
日本のゲーム会社は、売り上げ規模では欧米企業に並ばれるようになっているが、財務体質は海外企業よりも健全な企業が多い。一方で、海外市場での出遅れを取り返すべく、海外を重点事業に掲げる企業が多い。昨今、修正されつつはあるが、為替レートはいまだ円高となっている。今回のセガによるTHQ Canadaの買収はこうした状況を反映していそうだ。
2009年にはスクウェア・エニックスが、英国のアイドスを買収している例もある。今後も、日本の企業による海外ゲーム会社の買収の可能性は少なくなさそうだ。

セガ
http://sega.jp/
THQ
http://www.thq.com/
Relic Entertainment
http://www.relic.com/