東宝 第3四半期決算 ヒット作が多く増収増益 TVアニメ製作出資も

映画事業国内最大手の東宝は、1月8日に平成25年2月期第3四半期決算(24年3月~24年11月)を発表した。邦画でのヒット作が多かったことから、増収増益の好調決算となった。
第3四半期までの売上高は1535億9000万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は224億1700万円(同75.1%増)、経常利益は236億9700万円(同79.4%増)、四半期純利益は127億1300万円(同129.7%増)である。とりわけ利益面の伸びが際立った。

映画営業事業・製作部門では20本を共同製作した。『BRAVE HEARTS 海猿』、『テルマエ・ロマエ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『名探偵コナン 11人目のストライカー』などの大きなヒット作が複数出ている。
さらに配給部門ではこれらを含めて、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』、『映画ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマル アドベンチャー~』、『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士ケルディ』など合計26本を扱った。また洋画では東宝東和の『メン・イン・ブラック3』、『スノーホワイト』などの配給でヒット作がある。映画営業事業の営業収入は357億6600万円(前年同期比41.1%増)、営業利益は81億5000万円(同112.9%増)だった。

映画興行事業は、営業収入は466億6000万円(同13.2%増)、営業利益は40億8600万円(同208.3%増)である。
自社配給作品に加えて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、『アベンジャーズ』などヒット作の上映も含めて、映画館入場者数は289万2900人となっている。こちらも前年同期比で12.5%増となっている。ヒット作が、映画ファンを多くひきつけたかたちだ。

映像パッケージや出版・商品、そしてODSなどから構成される映像事業は、前年よりやや減少した。営業収入176億2600万円(同12.6%減)、営業利益は20億800万円(同5.1%減)である。
2012年の映像事業では、アニメの取り扱いが増えているのが注目される。版権事業でテレビアニメ『はなかっぱ』、『坂道のアポロン』、『ZETMAN』などに製作出資している。またODS事業でも、『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス/おねがいマイメロディ友&愛』を扱っている。劇場アニメで強さを発揮する東宝だが、テレビアニメや、より小規模の劇場作品もビジネスとして視野に入れ始めていることが分かる。

なお、演劇事業の営業収入は109億1300万円(同19.7%増)、営業利益は18億5200万円(同208.3%増)である。また、不動産事業は営業収入418億5800万円(同1.7%増)、営業利益は89億9800万円(同16.4%増)だった。いずれも東宝の業績を支える手堅い事業となっている。

東宝
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