GDH 金融専門子会社設立

アニメ製作などを行うGDHは、12月8日づけでコンテンツ分野のファイナンス事業に特化した金融子会社GDHキャピタルを設立すると発表した。同社によれば、GDHキャピタルが行うのは、アニメ・実写・ゲームなどの作品自体への投資を行うファンドの設立と運営、それとコンテンツ・メディア関連企業への投資のふたつである。作品と企業の双方が投資の対象とされている。
新会社は12月8日に資本金3億円で設立される。また、新会社が運営するファンドの当初規模は約100億円を予定しており、2010年までには1000億円規模まで拡大するとしている。新会社の設立は、同社の財務基盤の強化に貢献するとしている。
 
GDHキャピタルのコンテンツファンドは、GDHグループのコンテンツへ投資するファンドだけでなく、同グループ以外への企業・コンテンツへの投資・融資・完成保証を行うファンドの組成も行うとしている。同グループ以外を対象にしたファンドでは、GDHが持つビジネスノウハウや国内外でのビジネスネットワークも生かし、コンテンツの収益を高めることも考えられる。
 
現在、コンテンツ分野のファイナンス会社には、コンテンツ金融の様々な手法を利用した資金調達を行うジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)が存在する。GDHは、いわゆる投資信託については、GDHグループでは信託業免許を持っていないため手掛けることが出来ない。
こうした中で、GDHの手掛けるファンドが、JDC信託などの既存の金融機関と提携を行うのか、自社のみで特別目的会社を設立したコンテンツファンドを設立するかなどは不明である。

これまでGDHは、国内の多くのアニメ制作会社が存在するなか、高度な資金調達方法を利用することで数多くの作品を手掛けて来た。同社はここ数年で事業規模を急拡大させているが、その理由には、同社の高度な資金調達スキームと外部から資金調達を行い作品の権利と管理を自社グループの手元に残す手法の負うところも大きい。
今回の、金融子会社の設立は、そうしたGDHの財務基盤をさらに強固する一方で、外部企業・作品への投資により、今後の事業展開の可能性を広がるものだといえるだろう。