テレビ東京 中間減収増益 NARUTO好調

国内新作テレビアニメ作品の約半分を放映しているテレビ東京の平成18年3月期の9月中間決算は売上高590億5千万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は37億600万円(同15.8%増)、経常利益3億7100万円(同19%増)と減収増益となった。
放送事業はほぼ横ばいであったが、ライツ事業の『遊戯王デュエルモンスターズ』の落ち込みが、全体の売上高の減少となった。しかし、放送事業の販売管理費の減少とライツ事業の収支の改善により営業利益、経常利益は改善した。

アニメ関連事業だけに注目とすると、放送事業では『NARUTO』の海外販売収入が『遊戯王デュエルモンスターズ』に匹敵する規模に育ってきている。同作品は、欧州やアジアなどで好調だったとされており、今年秋に放映を開始した米国市場はまだ業績に反映されていないようだ。さらに国内の番組販売では、『アイシールド21』がBS・CS向けに堅実な売上高であった。

ライツ事業は、『NARUTO』、『ケロロ軍曹』の2次利用権と『劇場版ポケットモンスター2004』の映画事業が好調だった。しかし、全体でも今期の『遊戯王デュエルモンスターズ』の落ち込みを補うことが出来なったとしている。
テレビ東京のライツ事業はその細かい内訳が公表されていないため売上高、営業利益のどの程度の部分がアニメ作品から派生してくるかが不明である。しかし、エミールガレ展などのイベント事業やモバイル、IT関連の事業規模からアニメ以外のライツ事業の今期売上高は数億円規模と推定出来る。
映画事業に一部実写映画の展開はあったとしても、TV東京のライツ事業におけるアニメ関連売上高はライツ事業全体売上高61億2400万円のうち、およそ40億円から50億円超規模だと考えられる。これに先程のアニメ作品の海外販売を加えるとテレビ東京のアニメ事業はライツと放映権の販売だけで、通期で100億円クラスの売上高になる。
これは大手のアニメ製作会社に匹敵する規模である。テレビ東京はアニメ放映だけでなく、ライツ事業の面からもアニメ関連の大企業ということが出来る。

テレビ東京では、中長期的な経営戦略として「アニメ」を「情報バラエティ」、「経済報道」と並ぶ得意分野としてあげており、今後こうしたリソースを活用して行くとしている。同局のアニメ放映が今以上に拡大しないとしても、今後もアニメ関連ビジネスに積極的に関与して行くといえるだろう。