プロダクション I.G 年末株式上場決定

『攻殻機動隊』や『イノセンス』などの制作会社として高い人気を誇るアニメ制作会社プロダクション I.Gが、本年12月21日にジャスダック証券取引所に上場される。プロダクションI.Gは、国内有数のアニメ制作会社であるだけでなく、アニメファンの間では高品質なアニメ作品を送り出すことで知られており、熱狂的なファンも多い。
また、昨年の大型劇場映画『イノセンス』の米国公開や本年は米国の有力ケーブルテレビカートゥーンネットワークでアニメ作品『IGPX』を放映するなど米国でのビジネスの強い会社としても知られている。

上場に先立って提出された有価証券報告書によれば、I.Gの平成17年5月期連結決算の売上高は56億7600万円となっている。また、経常利益は、4億4800万円、当期純利益は2億8200万円である。
注目すべきは、平成17年5月期こそ前年の大作映画『イノセンス』の反動を受けて売上高を減らしてはいるものの、ここ5年間で売上高が急成長しており、3年前の平成14年5月期(非連結)と較べて倍以上の事業規模になっていることである。
この事業規模は業界大手とされている東映アニメーションやトムスエンタテイメントには及ばないが、昨年、東証マザーズ市場に上場したGDHの17年3月期の連結売上高62億9400万円とほぼ同じ規模である。両社とも他の中堅アニメ制作会社の中からに一歩抜け出しているようだ。
 
株式公開の主幹事証券はみずほインベスターズ証券が行う。また、今回の株式上場に先立って株式の公募・売出しが行われ、公募増資株1,400株、売出し株1,100株、公募後の総株数13,900株のおよそ18%が一般に売却される。需要予測の申告期間は12月2日から8日まで、公募の申し込み期間は12月13日から16日になっており、12月21日上場後は、市場取引が可能になる。
現在の大株主は、創業者で社長の石川光久氏のほか、大手広告代理店の電通やテレビ放送局の日本テレビ放送網などである。そのほかベンチャーキャピタルなどの株主も存在している。

アニメ関連企業の上場は近年相次いでいるが、製作投資でなくアニメ制作を主体とする制作会社の上場は平成12年12月の東映アニメーション、昨年10月のGDHに次ぐものである。業界内で高い評価を受けているプロダクション I.Gが、株式市場でどのような評価を受けるのか大きな関心を呼びそうだ。