米アニメ企業DIC ロンドンで上場

米国の大手アニメ会社のひとつDICエンターテイメントが、14日にロンドンの新興市場であるAM市場に上場した。上場後の価格は255.5ペンスで時価総額は日本円でおよそ200億円に達した。
同社はこの上場により1740万ポンドを市場から調達し、さらに市場でおよそ1300万ポンドの株式売却をすることで日本円にして30億円超える資金を調達したことになる。

DICは、1982年設立された米国のアニメーション制作会社の中では比較的新しい企業である。米国のアニメーション情報サイトAWNによれば、DICは現CEOのアンディ・ヘイワード氏により設立された後、ABC、ウォルト・ディズニーに買収された。しかし、その後再びヘイワード氏に買い戻され今回の上場となったという。
DICエンターテイメントは子供向けのアニメーションを製作し、番組を世界市場で販売するだけでなく、作品に関連した様々な商品を展開している。企画から制作まで全て行っており、総合的なアニメーション企業といるだろう。3200時間を超える作品群には、『ストロベリーショートケーキ』、『スーパーマリオブラザーズ』
日本では、今年9月にディズニーチャンネルに人気アニメーションの『サブリナ』と『インスペクター・ガジェット』を放映する契約を結んでいる。

近年、ピクサーやドリームワークスといった3DCGの劇場大作映画を制作するアニメーション企業の上場はあったが、テレビ用のアニメーション制作会社の上場は多くなく、米国市場にもあまり例がない。今回、ロンドンの新興市場マーケットでの上場にはそうした背景もあるかもしれない。
また、DICは、会社規模やビジネスモデルで日本のアニメ企業と似た部分が多く、今回の同社の上場は日本の上場アニメ制作会社や上場を目指す企業にも参考になる部分があるのでないだろうか。