丸善CHI文教市場向け販売厳しい 2期連続最終赤字予想

出版流通関連の大手である丸善CHIホールディングスが、12月14日に平成25年1月期第3四半期(24年2月~10月)の決算発表をした。また、これに合せて通期連結業績予想の下方修正を行った。
第3四半期までの売上高は1315億6300万円前年同期比1.0%の減少、一方9700万円だった営業利益は7億9700万円に拡大する。また3900万円の経常損失は8億100万円の経常利益に、26億9700万円の四半期純損失は3億5300万円の四半期純利益に転換した。

このうち大学、図書館、教育・研究施設など向けの文教市場販売事業は、売上高514億9100万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は18億600万円(同42.9%減)で厳しかった。図書館業務の受託などによる図書館サポート事業は、売上高115億2300万円(同10.8%増)、営業利益は7億4800万円(同5.6%増)と堅調だ。
また、書店、インターネットの販売実績となる店舗・ネット販売事業は売上高588億5200万円(同5.1%減)、営業損失3億6900万円と苦戦している。丸善CHIは、丸善、ジュンク堂といったリアルの店舗のほか、電子書店も融合させたhontoも展開するが、書籍販売が厳しい状況にあることが分かる。

第3四半期までは、前年並みの売上げ、利益も堅調とみえるが、通期では逆に通期連結業績予想を大幅に引き下げた。売上高は780億円から1740億円に、営業利益は16億5000万円から7億5000万円に、経常利益は14億5000万円から6億5000万円に変更された。さらに当初は2億7000万円とされていた当期純利益は、1億5000万円の損失となる。
これについて丸善CHIは、前年の増収要因となっていた図書館整備にも積極活用されていた「住民生活に光をそそぐ交付金」終了の反動が大きいと説明する。文教市場向けの図書販売が低迷した。
このため通期では売上高は減収、利益は前年からは大きく改善するものの引き続き最終赤字となる。出版流通の総合化による効率化、規模の拡大による利益を目指す丸善CHIホールディングスは、その方向性は見えてきてはいる。しかし、劇的な収益の拡大にはまだ少し道のりがありそうだ。

丸善CHIホールディングス
http://www.maruzen-chi.co.jp/