IGポート第1四半期減収 映像制作赤字に

 国内大手アニメ製作会社のIGポートは、平成22年5月期第1四半期の決算を10月13日に明かにした。
 発表によれば連結売上高は18億6000万円と前年同期比で15.3%の減少となった。また、営業利益は9600万円、経常利益は1億700万円といずれもマイナスに転じた。四半期純損失は9400万円となる。
 
 売上高の減少は、プロダクション I.Gやジーベックが手がける映像制作事業に拠るところが大きい。期間中は、劇場アニメ『ホッタラケの島 -遥と魔法の鏡-』、テレビアニメ『PandoraHearts』、『獣の奏者エリン』、『東のエデン』、『戦国BASARA』など、OVA『テニスの王子様 ANOTHER STORY』などを手掛けた。しかし、テレビアニメ制作が前年より減少したとみられる。
 一方で、同社は劇場アニメの企画を相次いで発表している。先行投資が大きくなっている可能性が高い。こうしたことが第1四半期の赤字につながったとみられる。映像制作事業の売上高は前年比19%減の14億6500万円、営業損失は2800万円となる。

 また、マッグガーデンによる出版事業もマイナスだった。第1四半期には「コミックブレイド」、「コミックブレイドavarus」、「スケッチブック」などの雑誌のほか、新刊コミックス15点を刊行した。売上高は前年並み(0.9%増)の2億4200万円となったが、営業損失は前年同期の590万円から1300万円に拡大した。
 一方、前期は赤字であった版権事業は1800万円の黒字に転じた。売上高は1億2800万円、前年同期比の2.8%減である。『攻殻機動隊S.A.C.シリーズ』、『To LOVEる』、『テニスの王子様シリーズ』、『新世紀エヴァンゲリオン』が売上に貢献した。

 IGポートの連結業績予想によれば、同社の赤字決算は第2四半期まで続く見通しである。しかし、通期では連結売上高63億7900万円、営業利益3900万円、経常利益8800万円、当期純利益6900万円とする。
 これはアニメ製作会社は、期末に利益が大きく拡大する傾向が強いためだと考えられる。期末に向って先行投資分の利益を積み上げて行く方針と見られる。

IGポート http://www.igport.co.jp/


TDCS開講!