京都でマンガ/コミックス研究の国際会議 今年12月に

 京都精華大学国際マンガ研究センターは、今年12月18日から20日までの3日間、京都国際マンガミューアムを会場に世界のコミックス/マンガをテーマとした国際学術会議を開催する。会議は「世界のコミックスとコミックスの世界―グローバルなマンガ研究の可能性を開くために」と題し、特に関連分野の国際的な問題、課題を取上げる。
 京都国際マンガミュージアムと京都精華大学国際マンガ研究センターは、マンガ/コミックス研究の国際的なネットワークの構築を目的のひとつとしている。今回の国際学術会議もそうした方向に沿ったものである。

 会議は「それぞれの国や地域のマンガ/コミックス文化にしばられない形での議論が可能であるか」という問いを設定する。海外からコミックス理論家として世界的に知られているティエリ・グルンステン氏を招くほか、国内外およそ30名の研究者が様々な議論を行う予定だ。
 また、会議はそのグルンステン氏による基調講演やワークショップ、テーマごとのセッション、総合討論などを行う。さらに企画展やそのオープニング記念対談も開催され、期間中は盛りだくさんの催しが行われる。

 今回は国際的なマンガ/コミックス研究をテーマとしているが、実際には現状で日本にその共通の研究基盤は十分確立していない。会議のスタートが、18日の「新世代国際ワークショップ」としているのは納得が行くところだ。
 ここでは、新世代の研究者が研究の方法論に関する報告やディスカッションを行う予定である。今後の国際的な研究の有り様を考えるうえで有益なものとなるだろう。

 個別セッションのテーマは、「グローバル化における越境とマンガ研究」と「マンガと社会」、「少女マンガ、女性コミックス~ジェンダーとジャンルをめぐって」である。マンガ研究のなかで特に活発に行われているジェンダーに関するものがあるのが興味深い。
 会議に合わせて開かれる企画展も、「コミックスを描く女性たち―アメリカの女性アーティストたちの100年」展としている。また、そのオープニング記念対談は「日本女性マンガ・アメリカ女性コミックスの転換期としての70年代」である。 

 また、それぞれの企画は研究者や学者だけでなく、一般の聴講も可能となっている。2日目、3日目は休日とも重なっており、マンガの国際的な広がりやその研究に関心があれば、是非参加したいところだ。
 
国際マンガ研究センター http://www.kyotomm.jp/about/mm/about-imrc.php
京都国際マンガミュージアム http://www.kyotomm.jp/


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