創通、ガンダム関連急伸で増収増益 劇場映画進出狙う

アニメ企画・製作の創通の業績が依然好調だ。10月9日に発表された平成24年8月期通期連結決算は、連結売上高が181億5100万円と前期比で20%増となったほか、利益も6割増と大幅な伸びを見せた。
営業利益は27億5200万円(前期比59.7%増)、経常利益28億1200万円(同60%増)、当期純利益14億7300万円(58.1%増)である。いずれも7月9日に行った業績予想の上方修正をさらに上回った。
ライツ事業の売上がガンダムシリーズで急伸したほか、メディア事業のアニメ制作出資作品、プロデュース作品の増加が売上と利益の増加につながったほか、就職情報事業も売上高、利益が大きく伸びた。

業績を牽引したライツ事業は、売上高は39億8900万円と前期から45.2%増と大きく伸びている。営業利益は19億8600万円(前期比41.1%増)で、全体の営業利益の2/3を稼ぎ出した。
売上はガンダムシリーズの貢献が大きい。全体の84%にあたる33億6200万円がガンダムシリーズである。なかでも家庭用ゲームソフト、アケードゲーム、ソーシャルゲームの版権収入が大きかった。さらに期中に大型テレビシリーズ『機動戦士ガンダムAGE』があったことの影響も大きかった。
ガンダムシリーズ以外では、『花咲くいろは』、「ゆるゆり」シリーズ、「カードファイト!!ヴァンガード」シリーズが好調だったとしている。

メディア事業も拡大している。売上高129億9700万円(同16.7%増)、営業利益7億8800万円(同146.6%増)となる。
こちらも『ガンダムAGE』の存在感が大きかった。テレビ放送やキャラクターグッズの販促、プロモーションが拡大した。制作出資はテレビ番組、OVA、劇場映画を合わせて11作品から14作品に拡大、プロデュースも15作品から16作品に増加させた。
『それいけ!アンパンマン』、「カードファイト!!ヴァンガード」シリーズ、「ジュエルペット」シリーズなどの継続作品、「咲―Saki―」シリーズ、「ゆるゆり」シリーズ、『這いよれニャル子』さんなどが主力作品になっている。

平成25年8月期については、『ガンダムAGE』やソーシャル新商品が複数重なった平成24年8月期の反動を織り込む。それでも連結売上高184億円の見通しは、ほぼ前期と同じである。
プロデュース作品をさらに20作品程度に増やすことが影響するとみられる。営業利益は23億6000万円、経常利益は24億円、当期純利益は13億円4000万円を見通す。

さらに創通は、今期以降の事業方針として、1)アニメ事業の拡充、2)海外・アジアへの展開、3)戦略的アライアンスを掲げて積極的だ。アニメ事業では、オジリナルアニメ・原作の発掘、アニメスタジオとの連携強化、さらにテレビシリーズと連動した劇場映画が中心となる。
アジアでは香港で大きな成功収めているC3 in HongKongを2013年3月に継続開催する。香港会議展覧中心を会場に、2012年より23%多い15万人の動員を目標とする。
戦略的アライアンスでは、既に2012年にフューチャービジョンミュージック(現創通音楽出版)を買収したが、今後のエンタテイメント企業のM&Aを視野に入れている。さらに業務提携や資本提携も念頭に置いている。

創通 http://www.sotsu-co.jp/