創通 期末決算減益に 来期は劇場作品強化

 アニメ企画・製作の創通は、10月9日に平成21年8月期の期末決算を発表した。連結売上高は161億3500万円と前年比で1.2%の微増となる。一方で、営業利益は15.9%減の15億5100万円、経常利益は22.2%減の15億7500万円、当期純利益は8億600万円(23.9%減)とやや減少した。
 アニメ関連事業は比較的堅調だったが、新卒採用が大幅に減る中で就職情報事業を行う子会社ジェイ・ブロードの採用広告収入が大きく減少したことが営業利益を押し下げた。

 創通は前期、『咲-Saki-』や、『うみねこのなく頃に』など10作品に出資、製作委員会に参加した。また、『機動戦士ガンダムOO』、『それいけ! アンパンマン』なども含めて期初計画通りに16作品をプロデュースしている。
 また、『機動戦士ガンダム』30周年の1/1ガンダム像に関連したイベント開催、協賛収入、記念商品の販促キャンペーンが、売上高の増加につながっているとしている。ただし、こちらは利益への貢献は少ないとしており、周辺事業への波及に期待するものとなったようだ。

 比較的堅調に推移したアニメ事業だが、創通は現在のビジネス環境については厳しい見方をしている。同社によれば、映像パッケージの売上が減少傾向にあることから、DVDパッケージメーカーがアニメ製作に以前ほど出資をしなくなっている。この結果、アニメ製作を行う製作委員会の組成が困難になるケースが増えているとする。
 今期、創通は、前期同様に10作品程度の製作委員会への出資、15作品程度のプロデュースをするとしている。しかし、テレビ番組製作が減っていることから劇場アニメなどテレビ番組以外のビジネスに取り組む予定である。当面の製作投資は増え、今期の減益要因となるが、中長期的な収益拡大のために必要なものとする。

 また、前期に目指されたアニメキャラクターの版権ビジネスを拡大も、今期も引き継がれる。そのライツ事業の期末決算は売上高25億1300万円と前年比で11.3%減、営業利益は12億8900万円で9.7%減である。
 『機動戦士ガンダムOO』を中心にガンダムシリーズが、堅調だった。しかし、ガンダム以外については、個人消費の低迷とDVD販売数の減少により、新作アニメの商品化権からの版権収入、製作委員会からの版権収入がいずれも低調だった。このため全体としては減収減益となっている。
 ライツ事業は今期、『機動戦士ガンダム』30周年関連商品、『機動戦士ガンダムUC』のアニメ化による関連商品の版権収入の増加を予想する。
 全体では平成22年8月期に売上高146億円、営業利益14億8000万円、経常利益15億円、当期純利益8億5000万円を予想している。いずれもほぼ前期並みの数字となっている。

創通 http://www.sotsu-co.jp/

 

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