東宝第1四半期は増収増益 「テルマエ・ロマエ」「名探偵コナン」などヒット

映画事業大手の東宝が第1四半期を好調な決算でスタートを切った。7月11日に発表された平成25年第1四半期(25年3月~5月)の連結売上高は524億8900万円(前年同期比11.8%増)、営業利益は89億8400万円(同56.8%増)、経常利益91億7000万円(同58.6%増)、四半期純利益は49億円(同444.0%増)である。
映画事業が増収増益と全体を牽引したほか、演劇事業も増収増益、不動産事業も増益と堅調だった。定番アニメやヒット作の存在が、全体の好調さを印象づける。

その映画事業の全体の営業収入は337億9900万円(17.5%増)、営業利益は56億800万円(59.2%増)である。
さらに製作・配給部門が営業収入127億6300万円(同46.8%増)、営業利益35億100万円(同80.6%増)だった。映画興行事業は営業収入153億5600万円(同13.7%増)、営業利益12億6000万円(同125.3%増)となった。製作、配給、興行、ライセンスがいずれも伸びたかたちだ。

製作では『テルマエ・ロマエ』、『名探偵コナン 11人目のストライカー』、『僕らがいた』(前篇・後篇)などがヒット作である。配給ではさらに『映画ドラえもん』、『映画クレヨンしんちゃん』なども存在感が大きい。
また、映画事業・版権事業では、アニメ製作出資も多く手掛けている。映画では『名探偵コナン 11人目のストライカー』、テレビアニメ『坂道のアポロン』、『ZETMAN』などである。さらにODS事業でもアニメ作品『映画『紙兎ロペ』つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』といった作品があがっている。

第1四半期好調だったが、平成25年2月通期の連結業績予想は慎重だ。売上高は1820億円(0.4%増)、営業利益は170億円(1.1%増)、経常利益は180億円(3.6%増)、当期純利益は85億円(13.7%減)である。今後の夏休み、年末年始の大型作品の行方が、業績を左右することになりそうだ。

東宝 http://www.toho.co.jp/