ブシロードUSA設立 TCGで米国市場の本格攻略目指す

トレーディングカード(TCG)などで急成長を続けるブシロードが、事業拡大の場をいよいよ海外に広がる。ブシロードは2012年5月18日に、米国に現地法人会社Bushiroad USA, Inc.を設立した。また、6月27日には、同社の木谷高明‏社長も出席した株式会社ブシロードUSA設立パーティーが開催された。
新会社はまず同社の主力タイトルである『カードファイト!! ヴァンガード』の発売、流通、プロモーションを手がける。木谷高明‏社長は自身のTwitterで、6月末のヴァンガードの米国の状況として、取扱店舗600、うち公認大会を開催出来る店舗は120としている。また、米国のみでの出荷実績としてブースター1弾140万、第2弾110万、第6弾140万パックと語っている。

ブシロードは2007年にトレーディングカード事業に特化したベンチャー企業としてブロッコリーの創業者としても知られる木谷高明氏が立ち上げた。TCG市場の開拓と拡大に伴い、売上げを拡大、2012年7月期は100億円以上の売上げを見込む。
近年はTCGだけでなく、アニメ製作出資や‏グループ会社による新日本プロレスの買収などでも注目されている。事業の多角化が進んでいる。

『カードファイト!! ヴァンガード』は、男児をターゲットに2010年にスタートした。テレビアニメやマンガとのメディアミックスを中心に急速に人気を広げ、同社のキラータイトルになっている。
アニメはアジア地域で放送され、2011年12月にはシンガポールで英語版『カードファイト!! ヴァンガード』を発売し人気を集めている。これが同社の本格的な海外進出第1弾になった。
そこからほとんど間を置かない北米進出は、このシンガポール進出がきっかけになっている。英語版を出したことで、アジア以外の地域でもこの英語版のユーザーが拡大し、米国などの地域からの問い合わせが増えたためだ。こうしたタイミングを逃さずに、いち早い米国進出を決断したとみられる。

ブシロードは6月29日から7月2日までロサンゼルスで開催される日本アニメ・マンガ・音楽などの大型イベントのアニメエキスポ2012(Anime EXPO 2012)に出展することも明らかにしている。早くも本格的なプロモーションに動き出す。
現地では『カードファイト!! ヴァンガード』英語版のほか、『ヴァイスシュヴァルツ』英語版トライアルデッキ「魔法少女まどか☆マギカ」、「Fate/Zero」も販売する。さらに日本の声優の橘田いずみさん、寺川愛美さん、米国の声優のRyan Luhningさん、Lucas Gilbertsonさん、イラストレーター碧風羽さん、安達洋介さんを招いたイベントなども行う。
関心は高まっているとはいえ、米国では『カードファイト!! ヴァンガード』はインターネットの動画配信のみでアニメのテレビ放映は行われていない。TCG大国の米国ではまだまだ認知度は低い。今後のビジネスの拡大と成功には、小売店での地道なプロモーション、ファンが集まる大規模イベントでの大会開催などが鍵を握ることになるだろう。

ブシロード
http://bushiroad.com/