米国バーンズ&ノーブル通期決算 NOOK事業売上34%増も赤字

米国最大手の書籍チェーンのバーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)は、6月19日に2012年4月期の通期決算を発表した。同社は書籍チェーンの運営や大学向けの書籍販売のほか、近年は、電子書籍リーダーのNOOKとデジタルコンテンツの販売でも注目されている。
最新の決算からも、同社の電子書籍関連ビジネスの拡大が窺われる。一般の書籍販売が伸び悩む一方で、NOOK関連事業が急成長しているからだ。

2012年4月期の通期売上高は71億2900万ドルで前年比1.9%増だった。リテール部門は48億5300万ドル(同1.5%減)、大学・教育関連向け事業17億4400万ドル(1.9%減)といずれも微減となったが、前年比34.3%増の9億3300万ドルのNOOK事業が伸びを支えた。
しかし、利益面ではNOOK事業は前年に引き続き赤字である。2011年4月期は2億900万ドルの損失だったが、2012年4月期も2億6200万ドルの赤字である。依然、先行投資が続いていることが分かる。

NOOK事業は、電子書籍リーダーであるNOOKの販売、それに電子書籍を中心とするデジタルコンテンツ、さらにその関連商品の販売から構成される。NOOKは第4四半期の伸び率は1%増だったが、年間では45%増となる。
また、デジタルコンテンツの販売は、さらに高い伸びとなっている。こちらは通期で前年比119%増と倍以上のとなり、売上だkは4億8300万ドルとなっている。
リテール部門は、書籍チェーンの販売が1.4%増となっている。書店の不振が伝えられる中で検討しているが、バーンズ&ノーブルはライバル会社のボーダーズ(Borders)の事業清算売り上げを押し上げたとしている。

バーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)
http://www.barnesandnobleinc.com