ディズニー 豪アニメスタジオ閉鎖へ

米国のアニメーション情報サイトのAWNによれば、ウォルト・ディズニーは来年(2006年)の半ばまでに現在約250名の社員を抱えるオーストラリアのシドニーにあるスタジオを閉鎖する方針だという。これは、ここ数年間の米国オーランド、東京、カナダのスタジオの閉鎖に次ぐもので、アニメ制作プロセスの効率化の一貫であるとしている。
記事によれば、このスタジオは現在を『バンビ2』、『ブラザーベアー2』、『シンデレラ2』などを手掛けており、その作業終了後に閉鎖される。元々、スタジオは米国のハンナ・バーベラ社のスタジオとして設立されたもので、70年代後半から90年代にかけてテレビアニメーションやスペシャル番組を中心に手掛けてきた伝統のあるスタジオでもあるという。
 
今回のスタジオ閉鎖で注目すべきは、先進国諸国でのスタジオ閉鎖を進める一方で、ディズニーはインドといった新興IT産業国での設備投資、拡大を続けているという指摘である。ここ数年、米国ではIT産業やサービス産業で、インドなどの新興IT産業国への産業や雇用の流出が続いていると指摘されている。こうした流れは、創造的な産業であるアニメーション産業でも同様であるようだ。
実際にコンピュターのプログラミング、ソフト開発などで急成長をしているインドは、政府が新たな重点産業のひとつとして3Dアニメーションの開発を取り上げている。コストが安く、一般的に英語が用いられるインドは、日本や米国といった国の3Dアニメーション制作企業だけでなく、急激に成長を遂げている韓国、台湾、中国といった国々のアニメーション制作企業のライバルにもなってくる可能性が強いだろう。