集英社、VIZメディアが独市場でTOKYOPOPと提携

米国市場でのマンガ翻訳出版を手掛けるTOKYOPOPと集英社、そして集英社の海外ビジネス関連会社のVIZメディアはドイツ語圏のおける戦略的提携を結んだ。TOKYOPOPの発表によると両社の提携はドイツ語圏における将来に向けたマーケット上の提携で、具体的な内容には触れていない。TOKYOPOPが現在ドイツにおいて既に契約が完了している『BLEACH』や『テニスの王子様』、『DEATH NOTE』といった集英社の作品は、今回の提携には含まれない。

TOKYOPOPは成長するヨーロッパのマンガ市場を見据えて、昨年4月にドイツのハンブルグに支社を開設済である。日本マンガの市場が、比較的早く開拓されたフランス、イタリアに較べて、ドイツの日本マンガ・アニメ普及は半周遅れと言われている。そうしたことから、新規参入者でもビジネスチャンスがあるという判断があったと考えられる。
一方、集英社の海外ビジネスは小学館や小学館プロダクションも含めた出資会社VIZメディアが戦略子会社だが、これまでは米国市場に注力しておりヨーロッパ市場は手薄になっている。こうしたことから、成長段階での市場確保のためイギリス支社、ドイツ支社を持ちヨーロッパでの日本マンガビジネスに実績を築いているTOKYOPOPとの提携を選択したと考えられる。

TOKYOPOPとVIZメディアは、米国市場では日本マンガ市場のシェア1位と2位のライバル同士である。しかし、ヨーロッパ市場では既に成長を始めている地元の日本マンガ翻訳出版社に対抗するため日本企業と米国企業のタッグマッチといえる。