TYOとマッグガーデンの共同事業

映像制作会社でハルフィルムメーカーなどのアニメ制作子会社を持つTYOグループとマンガ出版を中心にゲーム・アニメビジネスを手掛けるマッグガーデンはコミック作品「ARIA」のアニメーション化において共同事業を行うことを発表した。
今回の共同事業は、マッグガーデンが発行する月刊誌『コミックブレイド』に連載中の天野こずえ原作「ARIA」のアニメ化に関するものである。アニメは、TYOのアニメ制作会社ハルフィルムが行い、マンガ出版に強みを持つマッグガーデンとの協業により相互利益の最大化を図る。監督は佐藤順一、キャラクターデザインはケロロ軍曹の作画監督を手掛ける古賀誠が行う。また、資金調達は製作委員会方式が用いられる予定である。
TYOはマッグガーデンの大株主でもあり、今回資本関係を通じた新たなアニメビジネスの展開といえる。TYOは先にもアニメ分野での中国進出を発表しており、アニメビジネスに意欲的に取り組む姿勢を強めている。

アニメビジネスはキャラクタービジネスを中心に大きなビジネスチャンスがあると言われている。こうしたアニメビジネスブームと言える状況のなかで、アニメ分野への新規参入組が相次いでいる。しかし、アニメ制作本数はここ数年でうなぎ登りとなり供給過剰感が出ている。今回の両社の協業は、こうした新規参入組みが自社の得意な分野を提供し合うことで利益の最大化を図る動きだといえるだろう。また、緩やかなグループ化とも言える。
アニメ作品の人気の2極分化が進む中、今後、新規参入組みや既存の企業も含めた業界における淘汰が進む可能性も高い。そうした中で、M&Aや今回のような協業関係を築くことで業界での生き残りをはかる企業は今後も増えてくるに違いない。