TOKYOPOP 日本でもマンガ出版開始

北米における日本マンガの翻訳出版社大手のTOKYOPOPが新たに日本市場でも出版事業に取り組む。TOKYOPOPが発売するのは、ハリウッド映画の画像をマンガのようにコマ割にしてストーリーが展開する「シネマンガ」という形式のマンガになる。
まず、ルーカスフィルムと提携した『スターウォーズ』シリーズ関連3作品を出版し、30万部、2億円弱の売上げを見込んでいる。今後は年に約10作品を発売し約10作品、5億円程度の売上げを目指すという。

TOKYOPOPは、北米市場における日本翻訳マンガの大手、パイオニアとして知られており、現在100タイトル600冊以上を発売している。日本マンガ市場の開拓を積極的に進める一方で、現地でマンガコンテストを独自に開催するなど、米国において米国人によるマンガの才能の育成、市場開拓にも取り組んでいる。
また、近年は北米市場での日本マンガ翻訳ビジネスの成功を基に、ドイツ(2004年3月)、イギリス(2003年5月)に拠点を設けて成長著しいヨーロッパの翻訳日本マンガ分野への進出も計っている。

「シネマンガ」はこうしたTOKYOPOPの手掛ける新分野開拓の試みのひとつで2002年より北米で販売を開始した。本の体裁は、映画の画像をマンガ形式にアレンジした書籍で日本のフィルムブックに一番近いかもしれない。価格はおよそ8ドルでTOKYOPOPによれば、2003年の売上げは総計67万部に達したという。
これまで北米で発売された「シネマンガ」には、『アストロボーイ鉄腕アトム』、『ファインディング・ニモ』、『シュレク2』、『スポンジボブ』といったアニメーション作品のタイトルのほか、『ファミリーガイ』、『シンプルライフ』といった人気ドラマも「シネマンガ」として発売されている。「シネマンガ」分野にけるTOKYOPOPの提携は、ディズニースタジオ、ドリームワークス、20世紀フォックスなどとハリウッドの数多くのハリウッドの大手スタジオに及んでいる。

今回の日本市場への挑戦は、TOKYOPOPがコンテンツの供給国としていた日本に、自社が米国で開発したビジネスを持ち込むという逆上陸になる。マンガの本場である日本市場で、米国で開発された独自のビジネスがどこまで受け入れられるか今後の展開に注目したい。