「北斗の拳」 「シリウスの伝説」北米リリース決定

米国でジャンル映画の映像パッケージ発売・販売を手掛けるディスコテック・メディア(DISCOTEK MEDIA)は、2010年に『世紀末救世主伝説 北斗の拳』と『世紀末救世主伝説北斗の拳2』のテレビシリーズ全152話をDVD発売することを明らかにした。
 また、2010年にはこのほか『シリウスの伝説』、『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』も新たに発売する。既に発表されているアニメ『クライング フリーマン』の発売も行う。『北斗の拳』はDVD‐BOX4つにまとめられる予定である。

 ディスコテック・メディアは、日本作品を中心にジャンル映画、カルト映画の翻訳出版を専門に手掛ける。これまでの『どうぶつ宝島』、『長靴をはいた猫』、『龍の子太郎』、『惑星大戦争』など日本のアニメ、特撮を多数手掛けている。
 しかし、近年は、日本アニメに必ずしも積極的なわけではなかった。日本アニメのDVD不況が続くなか、国内に根強い人気のある作品の発売に再び目を向けるかたちである。

 日本のアニメに関しては、9月にもジャンル映画専門のウィリィアム・ウィンカーズ・プロダクションズが東映アニメの旧作シリーズ『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『明日のナージャ』の北米リリースを発表したばかりである。
 また、一時期、経営不振に直面していたA.Dヴィジョンは、新たな出資者による新会社エイサー(AEsir Holdings)やセンタイ・フィルムワークス(Sentai Filmworks)に事業を移管している。2000年代に活躍したアニメ企業に代わり、新しいビジネスプレイヤーが現われつつある。

 これは昨今のアニメ関連のライセンス事情も反映してそうだ。日本アニメのライセンスは、日本アニメが注目され始めた2000年代に入り急速に値上がりしたとされている。
 その中で、それまで日本アニメの映像パッケージの翻訳販売を行う中小企業の多くが撤退を強いられた。しかし、2000年代に後半になると、ライセンス料の高騰、作品タイトルの供給過剰、売上の低迷から、大手企業の多くが、経営不振となった。

 2009年の現在は、最大手のファニメーションや大衆向けの作品に力点を置くVIZメディアが活発に活動する以外は、多くの企業がその事業を大幅に縮小している。こうした結果、日本アニメのライセンスは大幅に値下がりしていると見られる。
 特に需要の低い旧作アニメのライセンスの価格は、かなり手頃な価格になっていると可能性が高い。一方で、今回ディスコテック・メディアが発売する『シリウスの伝説』の様に、一定のファンが存在する作品もある。新規参入組みはこうした値ごろ感と、市場の空白に目をつけたかたちである。

ディスコテック・メディア(DISCOTEK MEDIA) http://www.discotekmedia.com/