仏映画産業 国際共同製作拡大 2011年過去最高120本

映画産業のグローバル化が進むなかで、国際共同製作の役割がますます大きくなっている。そうした潮流は、ヨーロッパの映画大国フランスにも及んでいる。
対仏投資庁は、フランス国立映画・動画センター:CNC (Centre national du cinéma et de l’image animée)の報告をもとに、2011年のフランスにおける認可映画製作本数は過去最高の272本と過去最高を記録したことを明らかにした。これはやはり史上最高になった国際共同製作が後押しをしている。

CNCによれば、フランス企画の映画製作は207本、投資額は11億2800万ユーロとなった。これは全体的に安定した水準だった。一方、国際共同製作本数は、120本と2010年の118本を若干上回り、過去最高に達した。ドイツ、ベルギー、イタリアが主な共同製作国となっている。
対仏投資庁は、フランスが世界の映画産業にとって、高い魅力を持っているとする。2011年には、同国で『シャーロック・ホームズ2』(米国)、『十二生肖』(中国)、TVドラマシリーズ『ミステリーinパラダイス』(英国)などの大作映画が撮られた。

また、アニメーションの分野でも大きな成果が表れている。アニメーションとデジタル視覚効果部門では米国記録的な興行収入となった『ロラックスおじさんの秘密の種』などの製作があった。
投資庁では、フランスを代表する視覚効果、アニメーションの製作スタジオとして、マック・ガフ(Muc Guff)やバフ・カンパニー(Buf Compagnie)、ミクロス・イマージュ(Mikros Image)などの名前を挙げる。各社は特殊効果と3Dの分野で世界的な評価を得ているとする。

対仏投資庁によれば、こうした背景にはフランが2009年より、製作の一部もしくは全てをフランスでおこなう外国企業を支援する優遇策である「国際税額控除(TRIP)」の創設を指摘する。
この制度では、フランスで支出された製作費用総額の20%を上限に控除が適用される。さらに地方自治体の助成金も大きな役割を果たしている。

フランス投資庁 http://www.investinfrance.org/jp/

フランス国立映画・動画センター
CNC (Centre national du cinéma et de l’image animée)
http://www.cnc.fr