フリーマガジンが育てるキャラクタービジネス

6月8日よりセブンイレブンで32ページフルカラーの絵本が無料で配布される。配布されるのは、漫画家の著作権管理会社ノース・スターズ・ピクチャーの企画した『森の戦士ボノロン』である。『北斗の拳』で知られる原哲夫氏が掲載される作品『森の戦士ボノロン』を描き、6月、8月、10月と合わせて100万部以上が配布される予定である。
近年、広告媒体としての注目度から広告収入を収入源とする無料のフリーマガジンは急増しているが、今回の絵本はほとんど広告を取り扱わない。毎回投資する金額は数千万円にもなるが、ビジネスの収益は無料配布で知名度を上げたのち1年を目処に展開されるキャラクタービジネスにあるようだ。さらに、その先にはテレビアニメ化、劇場アニメ化を念頭においている。既にノース・スターズ・ピクチャーでは、6月2日よりgooのポータルサイトを通じて『ボノロン』のフラッシュアニメの配信を始めている。

企業広告を収入源としたフリーマガジンのビジネスは日本のみならず、米国や韓国、ヨーロッパといった国々で既に根づいている。しかし、広告収入をあてにしないフリーマガジンビジネスというのはかなり新しい発想である。キャラクタービジネスは、認知度こそが最も重要である。だから、お金をかけでも無料でメディアを配り認知度をあげるという方法は面白い。どのくらいの効果があがるのか今後の成果が興味深い。

ノース・スターズ・ピクチャーズは、人気漫画家原哲夫氏や北条司氏、次原隆二氏の著作権管理を行う会社として知られている。新ビジネスの開発に熱心で、ファンド組成によるアニメ作品の制作で『北斗の拳』の劇場アニメ化を行うほか、子供向け絵本の制作やオンラインコンテンツの発信なども手掛ける。今回の企画はこのなかの絵本事業の一環で、第2弾として北条司氏や次原隆二氏プロデュースの絵本も計画している。