サンリオ 海外堅調で増益に 海外売上高比率が約4割

5月15日に、キャラクター大手のサンリオが平成24年3月期決算を発表した。近年の利益重視もあり、売上高は前年並みとなったが、利益の伸びが大きくなった。
連結売上高は749億5400万円(前年比2.2%減)、営業利益189億600万円(同26.1%増)、経常利益183億6800万円(同37.2%増)、当期純利益143億7800万円(同53.3%増)である。国内売上高が4.0%減476億円、海外売上高は293億円(0.8%増)であった。

海外事業は売上高の大きい物販から、売上高はより小さいが利益率の高いライセンス事業に主軸を動かしている。また、円高も進んでいる。しかし、円ベースの売上高は前年並みと堅調だった。海外売上高比率も39.2%と全体のおよそ4割となっている。
なかでも北米市場の売上高の伸びが大きかった。ライセンスがアパレルなどに広がり、ロイヤリティ収入が前年比で51.8%となった。雑貨、化粧品、宝飾品も好調だった。売上高は74億円と前年比で32.9%増を実現した。

ヨーロッパは海外最大の市場で、売上高131億円(前年比12.1%減)、営業利益47億円(同11.7%減)である。大幅な円高と物販事業からライセンス取引に切り替えていることが影響した。ただし、英国の成長に加え、中東、東欧、ロシアなどの新興国地域で事業を拡大している。
南米は売上高10億円(同5.8%減)、営業利益2億円(同9.0%増)となった。ブラジルでライセンシーが伸び悩み、円高の影響も受けた。
アジアは増収増益である。売上高56億円(同6.6%増)、営業利益10億円(同42.3%増)だ。中国が大幅な増収増益のほか、香港、台湾、韓国も堅調だった。

一方国内は震災や円高による海外旅行客の減少で売上が伸び悩んだ。売上高476億円(前期比4.0%減)である。しかし、海外子会社からのマスターライセンス収入とコスト削減から営業利益は115億円(同32.8%増)に大きく伸びた。
国内直営ショップの既存店売上高は前期比8.0%のマイナス、テーマパーク事業は5億円の営業損失である。ここからもサンリオがライセンス事業により大きく依存するようになっていることが窺われる。

サンリオ
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