バンナムHD業績大幅回復 特撮ヒーロー好調 コンテンツ事業も伸長

国内大手エンタテインメント企業のバンダイナムコホールデングス(バンダイナムコHD)の業績が好調である。5月8日に発表された平成24年3月期決算では、連結売上高が前年比15.2%増の4542億円と二桁の伸びになった。また、利益が大きく伸びた。営業利益は346億600万円(同111.8%増)、経常利益は349億6000万円(同113.2%増)、193億300万円(同944.3%増)である。
同社は2009年、2010年と、ゲーム事業、アニメ事業などのビジネス環境の変化から苦戦を続けてきた。そうしたなかで築いた新しいビジネス構築の成果が、業績に反映してきたかたちだ。

売上高はトイホビー事業、コンテンツ(ゲーム、アニメ・音楽、ネットワーク)事業、その他事業の3つで前年を上回った。また、営業利益は、さらにアミューズメント施設事業も含めて、全てで増加である。
好調だったのは、各部門で主力キャラクターが大きく伸長したためである。期中に大型テレビシリーズがスタートしたガンダム、商品化が拡大しているワンピースが全体を牽引している。そして、仮面ライダーとスーパー戦隊のふたつの特撮番組のキャラクタービジネス拡大が業績に貢献している。

トイホビー事業の売上高は、1779億9400万円(前年比12.4%増)、セグメント利益は161億1200万円(同16.7%増)である。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの商品展開が好調だった。特に海外で新シリーズが始まりプロモーションが強化されたスーパー戦隊(パワーレンジャー)シリーズは、売上高92億円から130億円に拡大している。カードゲームも好調だった。
アミューズメント施設事業は、売上高610億3200万円(同2.1%減)、セグメント利益23億8000万円となった。収益性の重視により、売上高はほぼ前年並みだが利益が伸びている。

さらにコンテンツ事業が業績を伸ばしている。売上高は2255億300万円と前年より25.3%増。セグメント利益の170億300万円は、前期の30億9200万円、前々期の77億6000万円の損失から回復し、3年ぶりに100億円台となった。
『湾岸ミッドナイト マキシマムチューン4』のヒットのあった業務用ゲーム機の売上高が前年の560億円から734億円と好調だった。また、ネットワークコンテンツでは、「ガンダム」シリーズや「ワンピースグランドコレクション」などのソーシャルゲームが非常に好調としている。
家庭用ゲームソフトは売上高860億円(前年812億円)、『ダークソウル』、『エースコンバット アサルトホライゾン』がミリオンタイトルである。映像ソフトは『機動戦士ガンダムUC』、『TIGER & BUNNY』に支えられ好調だった。

好業績となったバンダイナムコHDだが、弱点がないわけではない。特に懸念として挙げられるのは海外、とりわけ欧米での苦戦である。
アメリカは通期で28億7600万円の営業損失、ヨーロッパは17億2000万円の営業損失である。いずれも3期連続の損失でとなった。同社は経営目標に海外ビジネスの拡大を掲げているだけに厳しい結果だ。バンダイナムコHDは、今期については両地域は黒字になるとしている。その成否が、今後の海外事業の行方を占うことになりそうだ。

バンダイナムコホールデングス
http://www.bandainamco.co.jp/