ポニーキャニオン通期は減収減益 「けいおん!」反動で音楽部門減収

5月15日に、大手メディアグループのフジ・メディア・ホールディングスが、平成24年度3月期の決算発表を行った。連結売上高は5936億4500万円(前年比0.7%増)とほぼ前年並みだったが、営業利益は332億400万円(同26.0%増)、経常利益は523億2000万円(同77.6%増)、当期純利益は612億1300万円(同512.0%増)と利益面が好調だった。
営業利益は、放送事業や通販などの生活情報事業が好調だったためである。経常利益はフジテレビ系列局9社を新たに持分法適用関連会社としたため、当期純利益はサインケイビルを連結子会社としたためだ。いずれも負ののれんが発生し、利益として計上した。

一方で、グループ内の映画事業、映像・音楽パッケージ事業に限れば、業績は伸び悩んだ。同事業のなかで大きな割合を占める連結子会社のポニーキャニオンは、2011年度は減収減益となった。
ポニーキャニオンは、グループ内で映像・音楽パッケージを手掛けている。2011年度の売上高は472億3400万円と前年比で14.1%減、営業利益は26億9400万円(同6.7%減)、経常利益は28億4300万円(同7.6%減)、当期純利益は16億1000万円(同7.0%減)である。
音楽部門では前年度はアニメ「けいおん!」シリーズの大量リリースがあったが、当該年度にはそれに匹敵するものがなかった。
映像部門は映画『THE LAST MESSAGE 海猿』のヒットがあり、アニメ、韓国ドラマが堅調だったとする。しかし、前年度よりヒット数が少ないことが響いた。

映像事業はフジテレビでも手掛けている。こちらも映画事業が売上高85億9900万円(31.5%減)、ビデオ事業が67億4500万円(同22.1%減)と前年比で減収となっている。
映画事業では『ステキな金縛り』、『SP 革命篇』、『アンフェア the answer』といったヒットがあったが、やはり本数で前年度に及ばなかった。ビデオ事業も『マルモのおきて』がヒットしたが、前年度を下回った。ただし、デジタル事業では配信事業のフジテレビ On Demandが好調で業績を牽引した。
このほかフジパシフィック音楽出版が、AKB48関連やアニメ『ワンピース』関連が好調で著作権使用料収入を伸ばした。増収増益であった。しかし、グループ全体では映画、映像・音楽事業で伸び悩んだかたちだ。

フジ・メディア・ホールデイングス
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ポニーキャニオン
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