日本のTV番組輸出の半分がアニメ 情報通信政策研調査

総務省系の調査・研究所であるIICP情報通信政策研究所は、4月27日に国内のメディア関連市場の動向をまとめた「メディア・ソフトの制作及び流通の実態 調査結果について」をまとめた。ウェブサイトにて公開している。
レポートは、映像、音声(音楽・ラジオ他)、テキスト(雑誌・書籍・マンガほか)に関わるソフトをメディア・ソフト市場と捉え、その市場規模と国際間取引についてまとめる。
調査によれば日本国内の2010年のメディア・ソフト市場は11兆2931億円、このうち映像系ソフトが全体のおよそ5割、テキスト系が4割強、音声系が1割弱になる。
また、市場規模全体は、2009年の11兆2000億円から微増となった。音声系、テキスト系が減少する一方で、映像が5兆3000億円から5兆5000億円に拡大した。

コンテンツの国際間取引については、興味深い調査を行っている。2010年度に日本から海外に向けて行ったテレビ番組の輸出金額をまとめた。これは主な放送局、製作会社へのアンケートを集計したものである。
調査によれば、2010年度の日本のテレビ番組の輸出総額は62億5000万円、2009年度の75億円から16%減、2008年度は92.5億円だったため減少が続いていることが分かる。
さらに輸出された番組の46.8%と半分近くをアニメが占めた。これによりTVアニメの年間輸出額が29億円程度であったことが分かる。
同様に輸出地域ではアジアが50.1%と半数を占めた、これに北米の25.2%、ヨーロッパの19.6%が続く。日本のテレビ番組の輸出はアジア、北米、ヨーロッパの3地域で95%にもなる。

テレビアニメ番組の輸出は、2000年代前半に比べて、その価格は大幅に下落、量も減少しているとされている。しかし、今回の調査結果は、日本の映像輸出におけるアニメの存在感を感じさせる。
2011年10月に東京で行われた映画・テレビ番組の国際見本市であるTIFFCOMの開催報告書でも、アニメーションはTV分野の商談成約の49.1%を占めている。この結果も併せると、日本のテレビ番組輸出の半分はアニメに支えられていると見てよさそうだ。

IICP情報通信政策研究所
http://www.soumu.go.jp/iicp/