海外展開に向けジャパンコンテンツのマッチングを図る  クール・ジャパン大会議第二弾「流通編」

海外展開に向けジャパンコンテンツのマッチングを図る
クール・ジャパン大会議第二弾「流通編」

[取材・文: まつもと あつし]

 

4月24日経済産業省において「クール・ジャパン大会議」が開催された。これは、3月12日に行われたコンテンツ企業編に続く第二弾となるもので、食、ファッション・アパレル、ライフスタイル雑貨等の中小テナント企業と流通・物流・商業拠点企業がそれぞれ海外展開についてのプレゼンテーションを行い、参加企業間のビジネスマッチングを図ろうというものだ。

冒頭、枝野幸男経済産業大臣が集まった約40社の企業に挨拶。「日本の食・ファッション・地域産品は新興市場も含め世界各国で人気が高い。国内各地域でもクール・ジャパンという視点で売り込んでいこうという努力が続いている」とした上で、「既に個々の企業では海外展開を進めているが、システムとしてまだまだ大きく稼ぐということになっていないのが、大変もったいないとも思っている。経産省がそれを後押ししたい。そのためのきっかけの場としてこういう場を準備した」と述べた。

 

 

続いて集まった企業を代表しB1グランプリ(B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会)の俵 慎一専務理事、株式会社パルコの牧山浩三社長がそれぞれの活動を紹介、枝野大臣とのディスカッションを行った。

 

 

さらにJETROの海外展開支援に向けた取り組みの紹介が行われ、その後参加企業が5分ずつのプレゼンテーションを行い、現在進めているグローバル展開を紹介したり、提携の呼びかけを行った。プレゼン企業は約20社(イオンモール、三越伊勢丹、キュービーネット 等)、傍聴企業は約40社(ラフォーレ、JAL、伊藤忠商事、ビームス 等)となっている。

高齢化や地方経済の苦境から、海外に事業を拡大しようとする企業は多いが、単独での取り組みには限界もある。プレゼンテーションにはグッドスマイルカンパニーや、もふくちゃん(秋葉原で萌え系ライブ&バーを展開する株式会社モエ・ジャパン)も参加するなど、認知度の高いジャパンコンテンツを扱う企業とそれらを結びつけ、より強力に海外展開を推し進めたいという狙いがあるようだ。

当日は夏日となり節電対策が続く経産省庁舎では窓を開けての対応。そんな中、各社は熱心なプレゼンを行い、プレゼン後の懇親会でもあちこちで名刺・情報交換をしている姿があった。今回の催しを企画した経済産業省クリエイティブ産業課の三原龍太郎氏は、「これまで業種・業態を超えた海外展開に向けたマッチングの場は実はあまり提供されていなかった。中立的な立場にある経済産業省が仲介することでより広範囲でのマッチングが成立することに期待している。クール・ジャパン会議はそのためのプラットフォームとなればと考えている」とインタビューに答えた。