IGポート第3Q決算発表 通期見通しを下方修正

アニメ製作・マンガ出版のIGポートは、4月13日に平成24年5月第3四半期(23年6月~24年2月)決算を発表した。連結売上高は35億400万円と前年同期比で1.1%増となったが、営業損失が7700万円、経常損失が7800万円、四半期純損失は9600万円とそれぞれマイナスとなった。
出版事業での損失が響いた。出版事業は『にがくてあまい』、『flat』などが好調で売上高は8億6800万円と前年同期比で1.3%増であったが、セグメント損失は4600万円だった。

映像制作事業は、劇場アニメでは『劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』、『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ』、テレビアニメは『ギルティクラウン』、『BLOOD-C』、『輪廻のラグランジェ』など主要タイトルである。売上高は22億400万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は2600万円(前同360.1%増)である。
また、版権事業では、「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズ、『もしドラ~もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら~』、「戦国BASARA」シリーズ、「BLOOD」シリーズ」、「テニスの王子様」シリーズなどのタイトルが挙がっている。売上高は3億4300万円(同13.4%減)、セグメント利益は700万円だった。
全般に制作事業が堅調で、版権事業が伸び悩んでいることが窺える。「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズのような息の長く版権収入が期待できる作品が今後待たれる。

第3四半期決算とあわせて、IGポートは通期業績予想の下方修正も明らかにしている。売上高はこれまでの62億2600万円から56億9700万円に引き下げられる。引き下げ後も、前年比ではおよそ8%の増収を確保する。
また、営業利益は9200万円から3200万円に、経常利益は9800万円から3600万円へ、当期純利益は8500万円から1500万円に引き下げられる。こちらは前年比でマイナスとなる見込みである。

通期連結売上高の見通しの変更についてIGポートは、映像制作事業の一部納品が来期に後倒しとなったためとしている。
また、利益面については、さらに企画制作中の映像作品について、仕掛品を費用化した。制作途中の作品のコストの一部を完成前に費用としたようだ。