ドリームワークスアニメ2011年減収減益 CG作品競争激化

米国のアニメーション製作会社ドリームワークス・アニメーションは、2月28日に2011年通期(2011年1月~12月)の決算発表を行った。通期売上高は7億60万ドルと前期比で10%減となったほか、営業利益は1億99万ドル(34.2%減)、純利益は8680万ドル(49.1%減)と減収減益だった。
2011年は2本の劇場アニメーション『カンフー・パンダ2』、『長ぐつをはいたネコ』はヒット作になったが、前期の数字に及なかった。2010年は同社の収益を支える劇場映画が3本公開したのに対して、2011年はこれが2本だったことが大きい。
期間中の主要タイトルは、『カンフー・パンダ2』と『長ぐつをはいたネコ』のほか、2010年末公開の『メガマインド』である。『メガマインド』は有料テレビや映像パッケージの売上で貢献した。

また、収入の減少は、米国でフルCGアニメーションの製作本数が増加して、作品間の競争が激化していることも影響しているとみられる。これまでライバルだったピクサーも劇場作品の制作ピッチを高めているほか、メジャースタジオ系のCGアニメーションでヒット作が多くみられるようになっている。
『カンフー・パンダ2』の米国興行収入1億6500万ドルは、2011年のCGアニメーションでは『カーズ2』に次ぐが、シリーズ第1作の2億1500万ドルには及ばない。同様に『ながくつをはいた猫の1億4900万ドルも、同作のもとになったシュレックシリーズに及ばない。シュレックシリーズ4作は、それぞれ2億6800万ドル、4億4100万ドル、3億2200万ドル、2億3900万ドルの興収を稼ぎ出しているからだ。

2012年は人気シリーズの3作目『マダガスカル3』が、6月19日に公開される。また、11月21日にはウィリアム・ジョイスの原作を映像化する『Rise of the Guardians』が公開を予定する。2012年もドリームワークス・アニメーションの劇場公開はこの2作品だけとなる。そのヒットのあるなしに業績は左右されるとみられる。
さらに業績の大きな反転は、3作品が公開される2013年に期待することになりそうだ。しかし、2013年は、2012年以上に不透明な年となる。2012年にドリームワークス・アニメーションとパラマウント・ピクチャーズとの配給契約が終了するためである。2013年以降どのような契約が結ばれるのか、一部で報道された自主配給に乗り出すのかが見えないためである。メジャースタジオ各社が自社スタジオ重視を打ち出し、劇場CGアニメーションの競争が激しくなるなか、ドリームワークス・アニメーションの行方が注視される。

ドリームワークス・アニメーション
http://www.dreamworksanimation.com/