バンダイナムコ新中期計画発表 3年後に営業利益425億

 バンダイナムコグループは、2012年2月10日に新しい中期経営計画を発表した。この日、グループを統括する持株会社バンダイナムコホールディングスは平成24年3月期第3四半期決算を発表、通期業績予想の上方修正も行っている。事業基盤が固まったのを見据えての新中期経営計画の発表だ。
 今回の計画は、2012年4月から2015年3月の3カ年を対象としている。「挑戦!成長!進化!」 のビジョンのほか、数値目標として2015年3月期に売上高4800億円、営業利益425億円、ROE10%を掲げる。
 平成24年(2012年)3月期の連結売上高は4400億円であるため、売上目標は必ずしも高いものでない。一方で営業利益は平成24年3月期の315億円から3割以上伸びる必要がある。バンダイナムコグループが利益の出る体質をより重視していることが分かる。

 事業戦略は3つの方向性が示された。ひとつは現在安定的な収益ももたらしている分野の利益重視。国内のトイホビー、業務用機器、SNS、映像音楽、アミューズメント施設の各事業がこれにあたる。
 2番目は現在低調な分野の利益回復である。欧米のトイホビー事業、国内外の家庭用ゲーム事業が挙げられた。最後に今後、育成すべき新成長領域を選定する。これは海外、なかでもアジアにフォーカスする。トイホビー事業、業務機器、アミューズメント施設で市場開拓を狙う。同社のアジア重視方針は明確だ。

 こうした目標を達成するために、具体的な方策も明らかにしている。ゲーム、アニメ、アニメソングなどを含むコンテンツ事業では、国内ナンバー1を掲げ、国内での強さを背景にボーダレス展開するとしている。これには海外に向けたボーダレスも含まれ、近年、グループが進めるコンテンツの国内外同時展開は、こうした方向を先取りしているとみられる。
 さらに事業横断やネット構想戦略に言及している。ゲーム、アニメ、音楽、SNSのビジネスは、今後さらに融合することになりそうだ。それをつなぐ大きな手段としてインターネットの活用が鍵となる。

バンダイナムコホールディングス 
http://www.bandainamco.co.jp/