バンナムHD第3Q増収増益 通期予想上方修正も

エンタテインメント大手のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)が2月10日に平成24年3月期第3四半期(23年4月~12月)を発表した。業績は好調で、売上高で前年同期を12.3%上回ったほか、営業利益、経常利益はおよそ85%の増加となっている。連結売上高は3233億9700万円、営業利益は307億8300万円(前年同期比85.3%増)、経常利益は308億1100万円(同85.9%増)、四半期純利益は163億100万円(同343.7%増)である。
バンダイナムコHDは、業績の好調を理由に通期決算予想の上方修正も行った。売上高は4200億円から4400億円に引き上げられ、営業利益、経常利益がそれぞれ315億円、当期純利益は185億円に変更される。2期連続増収、大幅な増益を実現する。

こうした業績に貢献したセグメントに、トイホビー事業の定番キャラクター・カード、業務用ゲーム機、ネットワークコンテンツ、家庭用ゲームソフトが挙げられている。同社が展開するブランドキャラクターの事業の強さも目立った。トイホビーの仮面ライダーシリーズ、業務用ゲーム機の『鉄拳タッグトーナメント2』、家庭用ゲームソフトの『テイルズ オブ エクシリア』などである。
とりわけガンダムシリーズの貢献が目立つ。家庭用ゲームソフトで55万本を販売した『機動戦士ガンダム EXTREAM VS.』、そしてシリーズのソーシャルゲームは非常に好調としている。映像音楽コンテンツでも『機動戦士ガンダムUC』がヒットした。同部門では『TIGER&BUNNY』も人気としている。
グループ全体のキャラクター別売上高では、ガンダムシリーズと仮面ライダーシリーズの存在感が大きい。それぞれ売上高336億円、249億円と前年同期の288億円、199億円から大きく伸びている。また、ワンピースも108億円から197億円と倍増の勢いだ。一方、プリキュアシリーズは、106億円から2割強減少の81億円と力強さに欠けた。

急速な業績回復となるバンダイナムコHDだが、依然課題も多い。特にここ数年、低迷を続ける欧米事業の立て直しが必要とされる。米国、欧州とも第3四半期まででそれぞれ35億1100万円、11億700万円の営業赤字を計上している。2月10日に発表された中期計画でも、重点課題とされているがその成否が問われる。
海外の主力となる玩具事業では、これまで好調であった『ベン10』がシリーズを終了したことで売上げを落としている。一方で、ブランドの再構築に成功した『パワーレンジャー』が急回復した。2012年は『パワーレンジャー』を軸に大型ブランドの育成、そして苦戦している家庭用ゲームソフト、映像事業のビジネス再構築に進むとみられる。

セグメント別の業績では、トイホビー事業が売上高1335億7000万円(前年同期比14.8%増)、セグメント利益174億8500万円(同28.9%増)、コンテンツ事業が1514億1100万円(同16.2%増)、セグメント利益116億3600万円(同227.5%増)、アミューズメント施設事業は売上高459億6700万円(同1.1%減)、セグメント利益18億2700万円(同25.7%増)だった。コンテンツ事業の利益の伸びが、業績を押し上げたことが分かる。

バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/